日本人は謙虚!
もっというと、❛日本人の大人❜は良くも悪くも本当に謙虚ですよね。
何事においても譲り合ったり相手を尊重したり、その相手を思いやることで時には自らがへりくだって意思の伝達ができる、これらはとても素敵なことだと思います。
<ただ、素直に「ありがとう」と返せばいい場面でも、過度に謙遜してしまうことってありませんか?>
大人がついしてしまう必要以上の謙遜
わたしも数えきれないくらい経験があります。
『よくお散歩に出てるし育児頑張ってるね!』と言ってもらえても「そんなことないんです。離乳食もうまく進められていないし、家も片付かなくて」なんて、照れつつもうまくいかなかったことをわざわざ伝えたことや、『かわいい服だね!』と言ってもらえたのに「安物だから生地がそんなに良くないんだけどね」と返答したことなど、少し振り返っただけでも色々と思い出すことができます。
でもこうして必要以上に謙遜したりへりくだるのは大人だけで、子どもは自分の成果を自らしっかりと伝えてくれるし、ほめられれば純粋に喜び、それを表情や態度に出しますよね。
わたし達大人だってそんな子どもだったはずです。
それがいつの間にか相手を立てることや、へりくだることを学び、時には必要以上に謙遜するようになってきたように思います。
そんな真っすぐな子どもと、日々つい謙遜することが多い大人のギャップによって、娘を傷つけてしまったことがありました。
そしてその一件は、その後子ども達がほめてもらえた際にはなるべく「ありがとう~!」と感謝をこめて返答できるようになった、記憶に濃く残る出来事でもあるので、参考になれば嬉しいなと思い紹介させてもらいますね。
謙遜して返した内容を、❛ママの本音❜として受けとり涙した6歳の娘
偶然道で会った友人に『しっかりしてるね~』と、一緒にいた当時6歳の娘のことを褒めてもらった時のことです。
わたしはつい自分の時と同じように「そんなことないよ!こんな短所もあるし~」と紹介してしまいました・・
またある日は『美人だね~』と言ってもらえたのに「今日はたまたま二重がくっきりしてるだけなの~」とも・・
ってここまでくると、へりくだりや謙遜ではなく、もう完全否定ですよね・・猛省
友人と別れた後、目に涙をためてすごく悲しい表情をした娘から「ママ、わたしのことそんな風に思ってたんだね・・ひどい。すごくショックだよ。」と言われました。
キャー!ごめんなさい・・(涙)
自慢にならないよう控えめな態度をとろうとしてしまうことを説明し、全力で誤解を解こうとしたけれど、そんなことは子どもにとってはどうでもいいことです。むしろママの自慢の子でいたいわけですし!
大好きなママ、しかも「愛してる」「可愛い」「宝物」と毎日言ってくる人から、目の前で否定されたらそれはショックですよね。
その時は娘にしっかりと謝って、【ほめてもらえて嬉しい時には素直にお礼を伝えられるように変わること】を約束しました。
そしてこの一件の後から、ほめてもらえた時には謙遜しすぎず「ありがとう!」と言うようになりました。
逆に人の前で意識的に子どものことをほめるようになった
また同時に、子どもと一緒にいる時ほど人前で子どものことを沢山ほめるようにもなりました。
間接的な会話の中で否定されると、普段よりもショックが大きいということは、逆も然りかなと思ったからです。
ですから、一見ママ友にわたしが「娘は今こんなことを頑張っていてね~」と話している時には、ママ友に伝えているように見えつつ、わたしが自分の心の内を本当に伝えたいのは子どもだったりするわけです。
ちなみにこの方法は娘がとても喜び、ほめた事柄にはより前向きに取り組むようになることがとても多かったです!
間接的に自分がほめられることは、ダイレクトに愛情を伝えられる以上に伝わるものかもしれませんね。
子ども達は、わたし達が思う以上に大人の話をよく聞いています。自分のこととなれば尚のことです。
ですからそれをうまく使い、❛お母さん(お父さん)はこんなにあなたを認めているよ~❜ということを伝えてみてください。
それを自慢たらしいと思う人がいても
ただ、中にはわが子を沢山ほめることを自慢だろうと不快に感じる人もいるはずです。
わたしも最初はそんな風に思われるのではないかと考えていました。
でももう一度一番守りたいものや大切にしたいものは何かと考えました。
①自分の好印象や体裁を保つことやママ友との良好な関係なのか。(そもそも好印象なのかわからないけど(笑))
②それとも子どもの自己肯定や成長なのか。
そして、わたしは後者を大切にしたいのだから、多少自慢たらしいと思われてもまあいいか、と納得し解決しました。
謙遜とはいえ、せっかく大切な子どものことをほめてもらえたなら否定する必要は全くないですものね!
そしてそれを理解してくれる友達が数人いたらそれで十分だなとも思いました。
その時に工夫したことも紹介させてください!
それは、相手のママや子どもの良いところも沢山見つけてほめること!
これは機嫌とりがしたいわけではなく、自分や子どもの頑張りをどんどん肯定してほめることに巻き込んでしまおうということです。
だって育児って人対人(最初は意思疎通も難しいのに、超初心者のママが任されるという難易度★★★★★の仕事!しかも24時間勤務~~)の未知の世界の仕事!
頑張りを認めてもらえたなら謙遜せずに『ありがとう!!(涙)』でいいですよね。だって頑張ってるもの~。
自分や子どもの頑張りを見つけてくれたことに感謝を伝えて、是非また応援してもらいましょう!
まとめ
日本人の謙虚さは素敵だけれど、子どもの前で自分や子どもがほめてもらえたなら、謙遜しすぎず認めて「ありがとう!」で返そう。
人前でわが子をほめることは、ほめられた子どもが愛情を感じ自己肯定ができるようにもなる大切な機会だからです。
また、同じようにまわりの人を自分もほめてあげられるといいですね!ありがとうが循環し、その中で育つ子ども達はきっと、同じように自分や周りの人をほめられる大人になるでしょうから。
コメント