パンツ自体がナプキンのかわりに経血を吸収してくれる「吸水型サニタリーショーツ」を購入しに行ってきました。
お店の名前はfermata(フェルマータ)!
どれくらいの量の経血を吸収してくれるのか、お腹まわりと股関節まわりのサイズ感、地厚でズボンをはいた時にごわつかないか、しみて漏れないかなどを質問してきました。
「吸水型サニタリーショーツ」を試した理由
わたしがfermataに足を運んだ目的は、娘が月経や自分の体と向き合う際に、母として、また月経経験者として伝えられる選択肢を増やすためだった。
ナプキンの感触に抵抗があるかもしれない。また初潮が始まってから数年は周期や量が安定せず、きっと感覚がつかめないまま学校へ行くことがあると思う。
そんな時に少しでも不安をぬぐい、月経をネガティブに捉えてしまわぬようにしたいものだ。
娘に「生理の時の吸水ショーツ見てくるね!」と言うと、「ママが試していいものだって言うなら、いつか使うから小さいサイズもちゃんと見てきて!」と返され笑顔で出発した。
「吸水型サニタリーショーツ」とは
紙ナプキン、布ナプキン、タンポン、月経カップ(折りたたんで膣内に挿入し、経血をためて使用する生理用品)、そこに新たに加わる生理用品として今注目を集めているのが「吸収型サニタリーショーツ」。
特定の範囲に、吸水性や防水性を備えた布を何層にも重ね、ナプキンをつけなくても経血が外に漏れない仕組みになっているものだ。
フェムテックってしってる?
フェムテック(FemTech)とは、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた造語で、女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決できる商品やサービスのことを指す。
言葉をかえると、授乳・月経・性交など、女性の性にまつわる課題を解決するアイディアだろう。
☆今回行ってきたfermata以外にも、たとえばこれらのサービスも実はフェムテックに当てはまるもの。
- ルナルナ・・月経予定日や排卵予定日を予測し管理してくれ、妊娠サポートをするアプリ
- スマルナ・・スマホで医師の診療を受けピルの処方が受けられるサービスで、生理やピルについて薬剤師にLINE@で無料相談できる窓口も設けている
選ぶポイント
店員さんに、まず自分の経血量や多い日の日数、生活スタイルを思い出してくださいと言われた。
用途
月経の始まり、終わりかけ、夜寝るとき、仕事のとき、使いたいシーンはそれぞれだろう。
例えば、夜寝るときに使うなら吸水量は多めで吸収範囲もヒップまであるものの方が安心だ。また、ボクサータイプやハイウェストタイプの方がしっかりとお腹まわりを覆うことができ、ズレの心配も軽減されるとのこと。
仕事のときにタイトなズボンにラインがひびかないよう配慮されたものや、お出かけ時には普段ランジェリーを選ぶのと同じようにワクワクするレースタイプやドットのデザインもある。
☆わたしの場合月経が始まりそうな時に、今日かな?今日かな?と前々からナプキンをつけて生活するのは、ごわつきも感じとても煩わしいと毎月思ってきた。
かといっておりもの用のシートではまかないきれず、少量でも漏れやすいため不安で結局月経予定日数日前からナプキンをつけていた。
そのため、まずは月経の始まりにこの吸水ショーツを使ってみたいと思った。
吸水量
吸水量はメーカーにより様々だが、20~30mlの商品が多かった。
中には120mlまで吸水してくれるものもあり、経血量が多い人や夜用に使いたい人にはおすすめだそうだ。
お手入れ方法
各ブランドによって使用している素材が違うので、お手入れ方法も様々だった。自分ができるお手入れ方法からショーツを選ぶことは、手頃に使っていくには大切なポイントだろう。
☆わたしが購入したPeriod.の場合は、流水で軽く汚れを落とした後にネットに入れて洗濯機で洗うことができるものだ。流水ではなく、少し水につけておくだけでもいいと教えてもらったので、ほとんど手を汚さず洗濯ができそうだ。
吸収機能が弱くなるため柔軟剤や漂白剤を使わないなど注意点はあるものの、お手入れが簡単であることはわたしにとって大きなポイントだった。
サイズ感
ズレと漏れを防ぐため、サイズ感は多少きつめがおすすめだ。
特にお腹まわりのフィット感よりも、股関節まわりのフィット感は漏れ対策に重要だろう。
下着の上から試着ができたため色々試したが、普段のショーツよりも伸縮性が少ないものもあるため、見た目よりも意外と窮屈に感じるものが多いように感じた。
そのためネットで購入するよりも、実際に店舗で試着して購入するのがベターだろう。
より多くの人が試着して購入できるように、取り扱い店舗がどんどん拡大すればいいな~!
今回出会った4つのブランド
周期一回につき合計経血量は20~140ml、一日の経血量の平均は15ml(×5日)といわれている。
この情報をもとに、各メーカーの吸水量を見てもらえるといいだろう。
①Period. (ピリオド)
吸水量はデイリー用20mlと多い日用30mlの2種類
- 日本発のブランド
- 多重構造(4層)で漏れにくいうえ、上層部分に速乾吸収の素材を採用しているためむれにくい
- スポーツタイプ、クラシックタイプ、ハイウエストタイプ、ボクサータイプと、様々な用途に対応している
- 普段の下着のような履き心地と、ドット柄などルックスの良さも人気
②EVE(イヴ)
吸水量は30ml
- 韓国発のブランド
- 肌にも地球にもやさしいオーガニックコットンを使っている
- fermataでは一番人気
- ハイウエストタイプでしっかりとしたホールド感がある
③MOON PANTS(ムーンパンツ)
吸水量は20ml
- 台湾初のブランド
- スイムウェアのようなさらさらとした履き心地
- ズボンにひびきにくいヌードカラーあり
- どれも内側はよごれの目立ちにくいブラックカラー
- 股関節部分は、縫い目の気になりにくいシームレス仕様
- おしゃれなレースタイプもあり
- 初経を迎えたガールズ用にスターターキットがある
④Bé-A(ベア)
吸水量120ml
- 日本発のブランド
- 圧倒的な吸水力
- 夜の漏れ防止になるよう吸水部分がウエストにまでのびている
- 粉砕したテラヘルツ鉱石をプリントした、冷えがちな生理中にうれしい温め機能つき
- ガールズサイズがある(ベア ペティート シグネチャーショーツ)
わたしは「月経の始まりや後半で使いたい、お手入れが簡単、ルックスの良さ、試着して納得した股関節まわりのサイズ感とお腹まわりのホールド感」から、Period. のハイウエストタイプを購入した。
子どもには上にも書いたように、Bé-Aの「【お子さまにも】ベア ペティート シグネチャーショーツ – Bé-A Petite」がおすすめだ。
種類が少ないのでこれから増えることを期待している!
生理用品の扱いにまだ慣れていない、また皮膚がよりデリケートな子どもにこそ使ってもらいたいから。
さいごに
店員さんのお話では、月経カップ や低用量ピルと併用して吸水ショーツをはいている人も多いという。また、尿漏れ対策で購入していく人もいるようだ。
しみないかどうかはよくある質問のようだが、まずは自分の経血量を把握して、短時間から試して自分に合った使い方をしてほしいとのこと。
また、ナプキンと併用する人もいるが、本来の目的の一つである「デリケートゾーンの不快感低減」がかなわないので、かぶれが嫌で吸水ショーツを使いたいものの、漏れが心配でナプキンもしたい場合は、月経カップと吸水ショーツの併用がおすすめだそうだ。
「吸水型サニタリーショーツ」は、女性が女性の意思で自分の体を大切にするための新たなアイディア、そして大きな一歩だろう。
これから初経を迎え、長きにわたりそれぞれの月経と付き合っていくガールズにとっても、より多くの選択肢が増えていきますように。
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