この時期、高校入試まっただ中ですね。
コロナにインフルエンザも流行しているので、受験生をかかえる家庭では本人はもちろんのこと、家族の罹患にもひやひやし対策をとっていることでしょう。
また受験する子どもが女の子の場合、月経が入試日に重なるかどうかはきっとインフルエンザなどと同じくらい大きな不安要素だと思います。
中学生はまだ周期が不安定な子もいるでしょうし、月経痛の対策を得られていない子もいるでしょう。
そうでなくても誰でも抱える漏れの心配などにより集中しきれなかったりもします。
ルナルナによる調査(2021年実施・10代1009人が回答)によると、受験日と生理が重なり不安な人は85.1%でした。
またグラフにあるように、不安だと感じている人に理由を挙げてもらった同調査結果を見ても、月経痛のみならずその対策によるストレスや不安が連鎖していることが分かります。
鎮痛剤を飲むものの眠気などの副作用が気になるだとか、試験科目ごとの合間の時間でトイレに行きたいが間に合うか心配・・などでしょう😢
今まで、「高校入試での配慮に関する通知」では月経についての記述はなかったため、月経痛などで高校入試を欠席した場合の対応は各教育委員会により様々でした。
文部科学省によると、月経痛やそれに伴う腰痛などの症状をすでに対象としている教育委員会もある一方、申し出があった場合のみ個別に検討している教育委員会もあり、対応にばらつきがあったということです。
それが2023年12月、文部科学省は全国の都道府県教育委員会に「公立高校入試の追試験の対象に生理による体調不良も含まれる」と追記した通知を出し、新型コロナやインフルエンザ、自然災害、痴漢被害などと合わせ受験機会の確保に柔軟に対応するよう求めました。
本人に責任がない体や健康上の理由の例として、月経前や月経中の身体的・精神的症状などの体調不良についてもはじめて追試験などの対象とするよう盛り込まれたため、月経痛のみならず月経前症候群も対象になっていくでしょう。
これにより不安が軽減される人がより増えるのではないかと嬉しく思います!
全国で統一されるには時間を要するかもしれませんが、頑張って新たな道を進むべく努力している子ども達が集中できるよう、性差に関係なくベストが尽くせるよう願っています。
ただ女性は、高校受験を終えても部活動、大学受験、仕事、今後も様々な場面で月経が不安要素になり得ます。
ピルにより月経をずらしたりお休みする選択肢、自分に合う漢方や薬の処方で月経痛を軽くする方法、これらは入試の予定にかかわらず日常で検討できると、からだも心も楽になり活動の幅が広がると思いますよ☺
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