~休暇ではないため「育業」と呼びましょう~
~その間にリスキリングの支援をしましょう~
育休についてずいぶん議論がなされるようになりました。
後者の発言は物議を醸し
「いやいやリスキリングしている暇はありません!」
だとか、逆に
「キャリアのため是非!」
など、いろいろな意見を連日みます。
ただ変わらないことは、「育児は多面で負担が大きく、それは継続的なもの」だということです。
多面とは保護者の体力面・精神面・金銭面、あるいは送り迎えなど子どもの安全への配慮・学習のサポート、また保護者がおかれている環境(仕事が多忙・実家との距離や関係・近所に頼れる場所や人の有無など)にもよるため複合的であり、人それぞれ、様々なことが挙げられるでしょう。
さてそんな中、乳児期に父親が育児に参加することで16歳になった子供がメンタルヘルスの不調をきたすリスクが下がったという調査結果が国立成育医療研究センターの研究グループがまとめました(2021年12月実施)。
2001年にうまれた18510人の子どもを対象に、生後6ヶ月の時点での父親の育児への関わり(食事の介助やおむつがえ)をもとに16歳での状況を比較したとのことです。
結果、父親の育児への関わりがもっとも少ないグループと比べ、もっとも多いグループではメンタルヘルスの不調リスクが10%少なかったといいます。
調査グループは、「父親の積極的な育児への関わりが子どもの成長に好ましい影響をもたらす可能性がある」とも発表しました。
また、厚生労働省が行った第9回21世紀成年者横断調査では、第一子の育児の際に休日6時間以上育児や家事に関わった家では約70%の家庭で女性が第二子を検討し出産につながっているとの結果が出ました。
関わりが0時間の家庭では第二子の検討・出産率は約10%、2時間未満は約25%だったそうです。
トラウマを消すのは難しいですよね!
第一子の子育てでパートナーの協力が得られないのに、「第二子ではきっとこの人もかわる✨」だなんて希望を抱く人はまずいません。
ただ育児にはもちろん楽しみも沢山沢山あります。
わたしも実感してきましたが、大切なわが子の成長がみられることは本当に幸せなことです。
意思が通じるようになり、色々なことを一緒に経験し、そこで笑い合い、励まし合い、アイディアを出し合い・・この「~し合う」という共有の積み重ねが何にもかえがたい信頼関係や思い出になります。
そしてそれを夫婦でも共有できたらさらに素敵なことです。

今日のテーマは父親の育児参加が与える影響でしたが、育児参加は子どもの精神的安定や成長にもプラスに働き、パートナーの助けになることで夫婦の信頼関係も育まれ、そして何よりも自分にとっても何にもかえられない特別な経験ができるという好影響だらけの行動です!
もちろん育児参加するには労働時間の改善や、今直面している物価高など社会的な課題は多いのですが、育休期間かどうかにかかわらず是非できることから前向きにトライしてみてほしいなと思います。

とはいえどこから参加すればいいのか・・と思う人もいるかもしれないね!

大切なのは「間接的でも良いから参加すること」じゃないかな✨
たとえば育児参加で思い浮かべやすい「おむつ替え」。
おむつ替えは実際はおむつの交換だけではなく、おむつの購入・おしり拭きの購入・毎日大量に出るおむつのゴミ処理・サイズアップの検討・おしりや性器のかぶれなど問題がないかの観察・おしっこの量やうんちの形状の観察・・など、隠れた仕事が沢山~あります。
公園のお散歩も、半分以上の体力は行くまでの準備と帰ってからの片づけで使っている人がほとんどではないでしょうか。
このように育児では家事同様シャドウワークが本当に多い!ので、そのシャドウワークを負担することは立派な育児参加だと思うのです☺
ですので必ずしもメインで行動しなければと気負うことはなく、遊び場を探したり、そこに行くまでの計画を立てたり、それぞれのパートナーと得意をいかし合いながら、穴を埋め合いながら、参加出来ること(出来れば自分自身も楽しめるとなおいいですよね!)からスタートしてみてはいかがでしょうか✨(こちらの主夫になった方の記事もおすすめ!)

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