遊ぶ約束をするのに友達の自宅に電話していたある日の娘☺
『あーー緊張する~!!(;゚Д゚)』
と何度も途中まで番号を押しては消していました。
ようやくかけ始めた娘は正座して背筋を伸ばし
『お、お、同じクラスの〇〇ですが△△ちゃんいますか?』
今は小学生でも携帯を持つ子、それを使い子ども同士で約束をすることも多く、どんな友達とどんな会話から、どこで遊ぶ約束しをたのか、家の電話でやり取りしていた昔とは違い大人には分かりません。
わが家でも近い将来娘に携帯を持たせる予定ですが、だからといって【責任が伴う自由】つまり「扱いをあなたに任せるよ、そのかわり何かあったら自己責任でよろしくね」なんて無責任なことをたった11歳や12歳の娘に求めるつもりはありません。
何かあれば助けるよ!ということが前提です。
ただし、彼女にも【あくまでも連絡ツールとして、またより多くの知識を習得するための一役として渡す】ということを十分に理解し使ってもらいたいと思っています。
アメリカで話題になった『母から子に伝えるスマホ18の約束』、しっていますか?
アメリカの5人の子を持つ母親が、13歳の息子とiPhoneの利用に関して交わした約束(利用契約書)です。
- これはママの電話よ、買ったのが私だし支払うのも私。
あくまで、あなたに貸しているものよ。 - パスワードは常に教えなさい。
- 電話なのだから鳴ったら必ず出なさい。「もしもし」と礼儀正しく。
着信画面に「ママ」や「パパ」が表示されたら絶対に無視してはダメ。 - 学校がある日は夜7時30分、週末は夜9時にはママかパパに渡すこと。
夜の間は電源オフ、朝の7:30にオンです。
電話するのは、やましいことなく顔を出せる相手にしなさい。
それと他の家族にも敬意を払いなさい。 - 学校には持って行ってはダメ。チャット友達とは直接話しなさい。
コミュニケーション力はこれからの人生を生き抜くのに必要なスキルです。
*午前までの授業の日や課外学習、放課後は別途考えておくわ。 - トイレや地面に落として壊したり、完全に紛失してしまったら買い換える費用や修理する費用はあなたが負担しなさい。
芝刈りやベビーシッターでアルバイトしたり、誕生日のお小遣いを貯めて備えておきなさい。 - このテクノロジーを嘘をついたり、誰かを馬鹿にしたり、欺くのに使わないように。
人を傷つけるチャットに参加しないこと、高にとってもよい友人になること。
そうしないとひどく中傷合戦に巻き込まれるわ。 - 直接言えないことをスマホを使ってやりとりしないこと。
- 相手の親の前で声に出して言えないようなことをチャットやSNSで発言しないこと。
自分自身でそれはコントロールしなさい。 - アダルトサイトは絶対ダメ。私とシェアできるようなサイトを検索するようにしなさい。
わからないことがあれば誰かに聴きなさい。可能であれば私かパパに。 - 公共の場では音が出ないように電源を切ってしまっておきなさい。
特にレストランや映画館、あとは人と話している間も同じです。
あなたは本来礼儀正しい子供です。スマホによってそれが変わらないようにしなさい。 - あなたや他人のプライベートな写真を隠れて撮って送ったり受け取ってそれを笑うような子供にならないで。
いつの日か、あなたの知的好奇心がそういうことをしたくなると思います。でもそれはとても危険なことです。
あなたの10代や大学時代、そして将来の生活をダメしにしてしまうかもしれない。これは昔から共通する考え方です。
インターネットの世界はあなたが思うより広く力をもっています。この巨大になったインターネット上では自分の評判も含めて、一度世に出たものを消すことは難しいのよ。 - やたら写真やや動画を撮らないで。全てを保存する必要はない。
体験を通して生きていきなさい。それは貴方の心に残るから。 - 時にはスマホは家に置いていくように。家において外に出ても安心を感じれることが大事です。
電話は生き物ではないし、あなたのアクセサリーでもないのよ。それなかったとしても、生きていけることを学んでください。
FOMO(スマホがないと不安なこと)なんか恐れないこと! - 新しい音楽やクラシックなど、世の中で流行ってる曲とは違った曲をダウンロードしなさい。
あなたの世代は歴史上かつてない音楽のジャンルを聴くことができるのです。これを徹底的に利用して、自分の音楽の幅や視野を広げなさい。 - たまにはワードパズルや脳のトレーニングができるゲームで遊びなさい。
- 視線を広げて。自分の身の回りで起こっている世界に目を向けなさい。
窓の外を見て鳥の囀りを聞いて散歩しなさい。初対面の人とも話をしなさい。
すぐ検索しないで、まずは考えてみなさい。 - そうはいっても、あなたは失敗することがあるでしょう。その時は私は電話を没収します。
でも、そのときは改めて話し合って。また再スタートを切りましょう。
あなたと私はいつも何かしら学んでいるのです。
私はあなたの味方。だから、一緒に考えていきましょう。
「親が子に責任を持つというのと、全てを管理して縛り上げるのとでは意味が違う。親子でも他人で、プライバシーは必要」
「窮屈すぎる。ここまで言うなら持たせなければいい」
VS
「結局何かあった時にまだ責任が持てないから厳しくされても保護者は欲しい」
「いかに自分の目で見て、耳で聞きいて、感じ、悩むことの原体験が大切か、どれだけ人生を豊かにするかがわかる、愛のこもった贈る言葉」
ネットでは賛否両論だったようです。
わたしは、確かに窮屈な部分もあるなとは思いましたが、礼儀や友達選びなど、日々伝えたいことが偶然スマホの約束にも相通じ18の中に集約されているだけで、どれもが子育ての中で必要なアドバイスだと感じました。
何よりも18個目の最後の一文
「私はあなたの味方。だから、一緒に考えていきましょう。」
失敗したら没収はする、けれどもその失敗で得た学びを糧にすればいいのよ、常に一緒に考えるから。と。
お母さんが何とかする!でもなく、一人で何とかしなさい!でもなく、❛一緒に❜何とかしよう、これは子どもはもちろん、大人でも一気に勇気がもらえる言葉ですよね。
口うるさく感じる部分もあるでしょうが、依存から派生する心身の不健康(メディア依存は本当に侮れません!)やいじめ、デジタルタトゥーなど、昔なら心配しなくてもいいことがメディアが普及した今ではそうもいかず、当事者になる前に伝えておきたいことが沢山あったのは同じ親としてよく分かります。
フィルタリングサービスや、親が使用時間を設定し制限できるアプリなど、抑制する手段は多々ありますが、それらで子どもと携帯の付き合い方を強引に抑えつけるよりも、携帯を与えられた意味を子ども自身に知ってもらいうまく付き合えるように導けることが理想ですよね。
ちなみに情報セキュリティ会社アバストが一昨年12ヵ国の保護者を対象に調べたところ、子どものSNSのパスワードを把握していると答えたのは、日本は18%で最も低く、アメリカは41%で最も高かったそうです。
パスワードを把握していてもしていなくても、親子で使い方をしっかり一致させておきましょう。
愛情があるからこそしっかりと見守ることを伝え、18の約束を参考に各家庭でカスタムした約束を親子、家族で共有したいですね!
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