いまさら恥ずかしい・・そう思ってない?
肌と肌で感じるスキンシップ(以下ハグ)、「大好きだよ」の声掛け、普段子どもにしていますか?
子どもが小さいならまだしも、小学生にでもなると思いきり抱き締めてスキンシップをはかったり、「大好き」と言葉に出して伝えたりするのは、習慣化されていない限り、照れるという大人は多いだろう。
大きくなれば子どもの方も同じように思う。
でも会話はあるし、相談ごとも受ける。いい関係なんだけどな~。
とげのある態度や冷たい表情、強い口調で「怒り」を感じたり、覇気のない様子や涙で「悲しみ」を、高いトーンでの会話や明るい表情で「喜び」を感じたりする一方で、「あなたが好き!」の気持ちは態度や表情だけでは届いているようで届いていないことが多いだろう。
❛間接的❜な愛情表現に、ほんの少しの❛直接的❜な表現をいれてみて
愛情の伝え方はそれぞれ。例えば親身に相談にのること、何かチャレンジする際に資料を取り寄せたり送迎をしたりと応援すること、これらももちろん愛情があるからこそできる行動だ。
ただこれらは、関わりは直接的でも、愛情表現としては間接的だといえるだろう。
けれどそれらを10種類やるよりも、一瞬でどかんと伝えられる愛情表現が「ハグと大好き」。
十分に会話があるから伝わっていると思いがちだが、子どもが「愛されているな」とより自覚をもつには「ハグと大好き」で直接気持ちを伝えることが大切だ。
手始めにハイタッチから
直接愛情を伝えるにはハグと大好き、それしかない?ハードル高くない?!
いやいや簡単なことからでいいんです!
ハグでなくても、小学校低学年なら指相撲や腕相撲で楽しんでもいいだろう。お父さんなら馬飛びや相撲もおすすめだ。
中学年や高学年ならクラスで何か発表がある日の朝なんかに、エールをこめて握手をしたりハイタッチをしてもいい。
たまには髪の毛を乾かしてあげたり、もっと大きい子なら簡単なメイクの手ほどきをしてあげてもいいだろう。
「大好き」と伝えるのも、バースデーカードに文字を添えてみたり、頑張ったことを褒めながら「粘り強いところがあなたの好きなところ」などと具体的なことと織り交ぜることから始めると取り入れやすい。
子どもは「大好き」に敏感だから、それでもとても喜び、愛されていることを自覚する。
スキンシップが心を大きく育てる
子どもが小さい頃、砂を触らせ❛これがざらざらだよ❜とか、布団で包んで❛ふわふわだね❜と体感させ、言葉と触感を結び付けイメージをさせたことはないだろうか。
ざらざらなものや、ふわふわなものも、触って肌で感じてみて初めてわくイメージがあるように、肌と肌で感じるスキンシップを通してこそ感じられる愛情があるのだ。
スキンシップをとりすぎると親に依存したまま成長するのではないか、と思い違いもままあるようだが、実はそれは逆だ。
スキンシップを十分にとることで、愛されている自覚や自己肯定感が高まり、物事に前向きに粘り強く取り組めたり、ストレスが緩和されたりもする。心が満たされているからだろう。
またストレスの緩和や安らぎを感じ満たされる効果は、愛情を受け取る子どもだけではなく、大人側にもあるそうだ。
わが家では
ありがたいことにわたしは母に毎日抱きしめられ、「愛してるよ」と言われながら育った。
今思えばこれらは魔法の言葉で、もし物事がどうしてもうまくいかなかった時には逃げ帰ることのできる場所があると思えたり、前向きになれたりと、壊れることのない武器を身につけているような感覚だった。
それらが当然だったので子どもがうまれて10年以上、わたしもほぼ毎日子ども達を抱きしめ「愛してる」と伝えている。
身長が155cm近い娘をソファで抱っこすることもあるし、子ども達の頬にキスをし「生まれてきてくれてありがとう」と伝えたりもする。(息子はその頬をゴシゴシ拭いているが・・笑)
ストレートな愛情表現を受け継いだため、まるでわたしの母から子ども達に愛が伝えられているかのようで、伝えるわたしもとても嬉しく満たされているのが不思議だ。
おすすめの絵本~ずーっと ずっと だいすきだよ~
涙腺が崩壊しているわたしが言っても、いまいち説得力がなさそうだが、この絵本は「愛情をストレートに伝えることが相手にも自分にも必要な習慣であること」を教えてくれる一冊だ。
❛飼い犬が死んだ時においおい泣く家族の横で、一番可愛がっていたはずの男の子が平気な顔をしてお別れをする。
なぜなら、犬が生きている間にその男の子だけは「大好きな気持ち」を言葉と行動で十分に伝え続けてきて後悔がなかったから。❜
私も子ども達と関わって関わって、大好きや生まれてきてくれてありがとうを沢山伝え続けて、お互い満足して自立の時期を迎えたい。そう思って大泣きした。(子ども達は夜の読書タイムでわたしがすぐに泣くので、またかとため息をついていた・・)
まとめ
子どもが大きくなっていて、いまさら・・と照れがあるかもしれない。
けれど子どもが自立し巣立つ日は案外近いものだ。だから離れて暮らしているなど「出来ない」のではなく、「やらない」のであればもったいないだろう。
是非まずはハイタッチから取り入れてみてほしい。理由は何だっていい。
そしてそれが習慣化されれば、無理のない範囲でグレードアップをしてみてもいいだろう。
ハグと「大好き」が少しずつ増えますように。
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