「100年後には各国の人口がそれぞれどれくらいになっているか」という記事を見て、人口が急増したインドもいずれは日本のように超高齢社会を迎えて同じ道を辿るのではという話を小5の息子としていました。
その続きからインドでは長らく人工妊娠中絶(以下中絶)が認められていなかったこと、産み分けが行われていること、中国では貧困回避のために一人っ子政策が講じられていたことなど、色々な話をしていました。
そしてその時に出た息子からの質問です。
『中絶って何??』
当然疑問に思うことですし、今後丁寧に伝えたいテーマの一つだったので、いい機会になりました。
丁寧に伝えたいと言ったことには理由があります。
「中絶は権利の一つであり尊重されるべき自己決定である」ということを伝えることは、「どの週数であっても妊娠が命」としてうつっている彼には、とても矛盾した身勝手な決定に捉えられるかもしれないなと思ったからです。
ただ、はじめはどう感じてもらってもいいとも思っていました。
自分で妊娠を体験する女性にとっても中絶する権利があることを認識する重要なテーマですが、男性は妊娠の体験ができないからこそ深く考えるべき、女性の持つ権利を理解すべきテーマなので、ふんわりと一度で理解したようになるよりも、時間をかけて色々な考えを巡らせてしっかり理解してもらえる方が大切だと考えていたからです。
きっとそれにより性行動も慎重になるという思いもありました。
まず息子には、子どもがほしくてする性交だけではなく快楽の性交があることを再確認しました。
そしてどちらでも妊娠し得て、日本では21週6日という決まった週数までは”妊娠を中断できること”と、また”中断するには手術などが必要となること”を順に話しました。
手術はあくまでも手段であり、妊娠を中断する判断とは少し切り離して受け止めてもらうために段階を踏んだつもりです。
息子は
「可哀想・・」
と😢
どんな週数にしろ彼には妊娠が全て命にうつっていて、それを尊ぶ姿にはドキッとさせられました。
全ての命を尊ぶことは、安易な性行動にうつらないためにも必要な意識だとも思います。
ただ一方で中絶を選択できる女性の権利についての理解もとても大切なことです。
中絶イコールいけないことという意識は持ってほしくありませんでした。
”中絶する権利について考える機会”が置いてけぼりにならないよう、①同意を徹底した慎重な性行動②ピルを用いた的確な避妊法の知識③中絶は自己決定すべきものの一つでそれは尊重されるべき権利であること、これらを色々な話の際に出し、伝え続けます☺
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