キスしていい?触れていい?避妊する?・・
同意は最初の一度でその先全ての物事の同意を意味しているものではないので、ステップを踏むごとにその都度気持ちを確認することが大切です!
家に遊びに来る約束をしたから何かあるのが当然♡
なんていうのはとんでもな~い。
あるかもしれないし、ないかもしれない。
ないかもしれないけど、あるかもしれない。
前あったからといって毎回あるわけではない。(しつこい)
とにかく、それは双方のその時その時の気持ち次第であるべきものだということです!

ここでデズモンド・モリスによる「親密さの12段階」を紹介しますね。
円満なカップルは、二人の関係を十分に結びつけるための時間と段階を経ているという理論です☺
~デズモンド・モリスによる「親密さの12段階」~
①目と目が合う ②言葉を交わす ③並んで歩く ➃手をつなぐ ⑤肩を抱き寄せる
⑥腰に手を回す ⑦近い距離で向き合う ⑧見つめ合う ⑨唇がふれる
⑩互いの性器にふれる ⑪裸で接触する ⑫性器の挿入をともなう性行為
心の距離が縮まると相手も同じ気持ちだろうと予測し、つい同意が疎かになることがあるかもしれませんが、長年のカップルであっても夫婦であっても自分以外は他の人です。
はっきりと聞いてみなければ真意は分かりません。
接触する際には流れに任せず、都度明確なYESを聞き合いましょう!☺
自分がここまではいいと思っていても、相手が全く同じということばかりではないはずですからね。
ちなみに、もしNOと同意が得られなくてもがっかりせずに受け止め、欲求をコントロールできることはとても大切なことですし、それこそが大人の振る舞いと言える気がします!
さて、先日大阪地裁で、性交渉の同意はしたものの避妊の求めを無視されたのはおかしいと女性が訴え、相手の男性に違法判決が下りました。
「性交渉に同意しても、避妊に応じず性交渉を続ければ、女性の自己決定権を侵害する」と判断されたためです。
繰り返しになりますが、同意は都度必要です。
性交渉に同意したからと言って避妊の有無や性交渉の内容の決定がどちらか片方に委ねられていいものではないですよね。
また、結婚するか、子どもを産むか、そして子どもを望まないが性交するのであればどう避妊するか、これらは保証されるべき自己決定の権利です。
今回の判決は”画期的”だと言われていますが、近い将来このような判決が当然だと言われるよう、性の自己決定の尊重が浸透し、都度とる同意が当たり前になりますようにと願っています。
(閣府の調査では男女ともに9割が、夫婦間で避妊に協力しないことはどんな場合でも暴力に当たると答えたそうです!少しずつ意識は変わってきているのかなと希望が見えます✨)
話は変わりますが、日本性育協会が6年ごとに行っている性行動の調査で、コロナの影響や若者の関心の多様化もあり、近年高校生の性行動が慎重になっていて30年以上前と同じ水準だったそうです。
ただ一方で、SNSなどを通じて不特定多数の人と性行為の機会が増えていることなどが一因となり、近年梅毒の感染者数は急増しています。
東京都感染症情報センターの2023年までの年代別推移のグラフを見ると、男女ともに10代では少なかった感染者数が20代で跳ね上がるように増えています。
特に女性においては顕著でした。
高校生の性行動が以前よりも慎重になっていることは前向きな結果でしょうが、その後の行動は性感染症の患者数を見ても継続されているわけではないことが分かります。
年齢に関わらず自分を大切に、相手を大切にしていきたいものです。
それには何よりも、「12段階を踏んで愛を育みたい」と思える相手と出会いが大切ですね。
SNSでの出会いが全ていけないとは思いませんが、よく見極め、多くの人が同意を取り合えるパートナーと巡り合えますように✨
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