性教育は生殖に関するものだけではなく、人間関係やジェンダーや多様性の理解、様々なことを指します。
ただどれをテーマにしても大切なことは大きく分けて①同意の大切さ②NOの威力③境界線の理解だと思っています。
この動画を見てください。
①の同意についてすごく分かりやすくまとまっていますよね!
息子にもこれを見せ、紅茶よりも身近なチョコでもう一度説明をしました。
①同意
ある日大好きな人にチョコを食べるか聞いたら食べるといって食べたから翌日もだした。
↓
でもその日は時間がたっても食べない。
↓
なんでたべないの?すきでしょ!食べてよ。
これってまず翌日も食べると決めつけて食べるか聞いてないよね。
毎日食べたいかはわからないのに。
それに「食べる?」に対して「・・・」と返事がない場合はどうだろう?
「・・・」は同意じゃないよね。
NOといわなくてもYESが聞けなきゃそれはNOなんだよ。
相手が明確なYESを示してこそ同意となること、これは見落としがちなので、無言はNOなんだと伝えました☺
②NOの威力
次に②NOの威力について。
特にこれは「子どもの」NOの威力についてです。
わたし達大人って、子どもに対しては「一度でやめなさい!」なんてしょっちゅう言うのに、子どもからの「やめて!」にはすんなり対応できないことが多くないですか?
どこか常に上下関係があるからでしょうが、子どもに「❛ぼく(わたし)のNO!❜ってすごいパワーを持っているんだ!」と思ってもらうことで、嫌なタッチをされそうになった時やされた時にNOやSOSが出せるようになります。
大切な訓練なんですね。
コチョコチョなんかもやめてと言われたら大人もちゃんと一度でやめましょう。
わが家では、思春期に突入する前に!とわたしが息子に沢山ハグやボディタッチをしてとにかく凄くかまっています(笑)
でもほっぺにキスをする時、してもらう時には「いい?」と聞きます。
YESの時もあればNOの時もあります。
大事なのはNOと言われたとき!
はい一度で引き下がります・・心では泣いていますが(笑)
先ほどの同意とも重なりますね。
相手に同意してもらわなければ自分は行動に移してはいけないと同時に、自分だって同意しなければ相手はやめるべきものだと知ることが大切です。
NOと言っていいのだと、NOといったらやめてもらうものだと感じてもらうべきなのです。
③境界線の理解
さいごに③境界線の理解です。
「プライベートゾーン以外でも触られたくないところはみんなそれぞれあるるため、気付いたら尊重しよう」ということです。
相手がどこを触られたくないか、どこを触られるとほっとするかは必ずしも自分と同じだとは限りません。
相手のそれらを探りながらのコミュニケーション・・と疲れることだとも思うでしょうが、もっと単純に、相手が嫌がることをしないことだと思います。
境界線のあいまいさとNOの威力を知らないことが掛け合わされ様々な被害が起きています。
境界線が分からない人が加害者となり、NOやSOSを出せない人が被害者となり、お互いが心地いいと思える付き合いはできないからです。
「自分が嫌なことはしないよ」と子どもに伝えることがありますが、「自分がされて嫌ではないことでも相手は嫌だと思うことがある」ということを小さいころから知らせておくと、相手が嫌だと言っても段々と納得ができるようになります。
伝えていないと、良かれと思ってやったのにどうして喜んでくれないの?!と思うことがあるでしょうから、繰り返し伝えてあげたいものです。
同意は両方のYESが必要
さて話はかわりますが、幼児の中には大好きな友達の気を引くために自分の特別なところとして性器を見せたり体を触らせたりすることがあります。
ドラゴンボールやポケモンのレアカードを見せるように、「大切な体」を見せることで子どもなりにコミュニケーションをとろうとするからでしょう。
❛プライベートゾーンは、いつ誰に見せるかは自分で決めること。だから嫌な時にはNOと言っていい。❜と伝えているため、「見せたいと自分で決めたよ」ということがあるかもしれません。
そんな時は、「相手が見たいかどうかはわからない。見たくないなと思うかもしれない相手の気持ちも大切にすべきだ」ということを伝えてください。
また、そんなレアカードを出してまでコミュニケーションを取りたいと思った背景を探るのも大切です。
背景の例
例えば
①相手の子がすごく人気者でなかなか自分と遊ぶ時間が取れずにいたから何とかしたかった
折り紙を披露する、縄跳びやあやとりなどを覚えて誘うなど他のコミュニケーション手段を提案したり、別の子の魅力も伝え他にも遊ぶ友達はいるんだと気づかせることはどうでしょう。
②そういったコミュニケーション手段を見たことがあった
それは間違ったコミュニケーションの取り方で、安易に自分のプライベートゾーンは見せるべきではないことをもう一度伝えるべきでしょう。
③さみしい
兄弟がうまれてお母さんを独占できる時間が減っているなど思い当たることが見つかるかもしれませんね。
自分の体を大切にすること、相手の体を大切にすること、お互いの同意がとても大切であること、これは誰にとってもずっとかわらないことです。
子どもだけではなく大人も意識したいですね☺
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