【0歳からはじまるオランダの性教育で見えた欠ける日本の連携体制②】の続きです!
さて、日本では早期の性教育は寝た子を起こす、つまり刺激され性行動が早まることが懸念されがちです。
ですが!
早速結論からいいます・・
早期の性教育は性行動を早めることはないですし、むしろ思いがけない妊娠や性感染症のリスクを減少させます!
なぜなら正しい知識を身につけることにより若者の性行動は慎重になり、初交年齢も上がるからです。
実際!早期性教育をうけるオランダの若者の性行動は慎重なのか
2016年WHOのヨーロッパ支部の報告ではオランダの15歳児の性交渉体験率は40ヵ国中36位。
【40ヵ国の平均は女の子17%男の子24%】
↓
【オランダは女の子16%男の子15%】
男女ともにピルの使用率が高く(男の子はパートナーの使用率)40ヵ国中3位です。
すごくないですか?!
15歳の子どもたちに、それも性別問わずピルの知識があり、かつ使用していることにわたしはとても驚きました。
性交渉体験率は低く、避妊具の使用率が高いということは、性知識が豊富かつ避妊具が身近だということです。
理想ですね~
様々な避妊法を学ぶのは思春期前
性行動を起こすよりも前の段階に様々な避妊法を学びます。
また、中でも「コンドームとピルの併用で安全な性行為ができること」を確認します。
一時の興味本位からの行動の失敗が一生に影響するつまずきにならないようにするための予防であり、緊急手段であるといいます。
21歳までは全員加入の健康医療保険によりピルは無料、コンドームも保険会社やコンドームの製造会社が年間一定数を無料配布するといいますし、緊急避妊薬もドラックストアで購入することができます。
そもそもピルが50年前から合法的に認められ処方されていたそうです。
寝た子を起こす懸念も、充実した対応も、両国が守りたいものは同じ
ここで大切なことは、オランダのこうした充実した対応が何のためにされているかということだね!
それは
「未成年の望まない妊娠を避けるため」
日本も同じだね!
寝た子を起こすことを懸念するのは、その先に早まった性行動があるのではないか、そしてそれが若年層の妊娠率が上がるのではないかと連想させるからですものね。
さいごに
①の冒頭にも引用させてもらいましたが「性を教えることは人間関係を教えることに他ならない」という意識があるからこそ!!これだけ三者(社会と学校と家庭)の連携が強固であり、幼少期から正しい知識を繰り返し伝え、サポート体制が万全なのだと思います。
日本も同じように子どもの未来を考え、望まない妊娠や望まない人間関係の構築を避けるならば、包括的な意味での性教育を早急に広めなければなりません。
わたしは「おうち性教育」をおすすめしていますが、それは学校や教育機関で平等で十分な性教育が受けられないからです。
性をポジティブに捉えれるか否かは教育にかかっていて、それを担うべきは社会であり学校であり家庭ですよね!
学校教育(欲を言えば社会と連携し、いい意味で家庭を巻き込むような体制)でしっかりと取り入れられるよう国の方針の転換を祈ります。
3つにわたり見て下さった方、感謝です!
ではまた。
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