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家庭で行う性教育①子育て世帯の約8割で性教育は行われていない

性教育とは

不足している学校・家庭双方の性教育

「家庭で性教育をしています」と言える人はどれくらいいるだろう。
また、「うちの子はこれくらいの性の知識をもっています」と子どもの性の知識を把握できている人はどれくらいいるだろう。

両方とも少なくて当然だ。
わたし達大人もほとんどが学校や家庭できちんと性を教えてもらってきていないのだから。

では、これから性に興味を持つ我が子に誰が教える?

日本の学校教育だけでは十分な知識がつかないのが現状のため、家庭で教えることが必要だろう

学校の性教育

以前、小学生の娘が保健のテストを持ち帰り、愕然としたことがあった。

多くない問題数、そこには「卵子・卵巣・卵管・子宮・精子・精巣」の漢字の書き取りと、それらの位置を記号で合致させる問題がのっている程度だったのだ。
しかも性に関しては、「育ちゆく体とわたし」の単元の中で一時間授業をし、テストをもって終わり、そこからしばらくは「睡眠と食事と休養のバランスの大切さ」の授業をしているとのこと。
睡眠と~の授業の宿題のプリントは沢山持ち帰ってきていた。
例えば2週間の自分のスケジュールを見直して3つの中で何が足りないかを把握したり、その改善方法を書いたりするものだ。

「そこっ?!」

睡眠や食事などに関しては日頃から向き合えている家庭が多いのは明らかなのだから、その時間を性教育にあててほしいぞ・・と強く思った。
それに国語ではないのだから、確認すべき重要な学習は漢字ではない・・とも。

今から性に興味を持ち、自分の身を守りつつ相手をも尊重し性に触れ、後に生命を授かる可能性がある子ども達
徐々に外部からの指導員を招いて深掘りした性教育を取り入れる学校が増えているようだが、それはまだまだごく一部で、学校で子どもが得られる情報はとても少ないのが現状だ。

こうして家庭に委ねられている(というより丸投げされている・・)ため、まず大人が【子どもにすべき性教育】を理解し、伝達できるようになることが必要となる

家庭の性教育

子どもの好きな食べ物、興味のあること、苦手な科目など、様々なことが把握できているにも関わらず、我が子とあれど性に関してはどれくらいの知識と興味を持っているか知らない人が多いだろう。

性教育と聞くと、扱いが分からず無意識のうちにどこかタブー視してはいないだろうか
であれば是非ここから一歩踏み出してみてほしい!

なぜなら、ネットがここまで普及し情報が簡単に集められる今、氾濫した情報の中から正しいもの(下の☆1)を選んで学べる子どもは少なく、同時にわたし達大人が思っているよりも子ども達が性に興味を持つ時期はずっと早いからだ。

そもそも性教育ってどんなこと?

性教育は幅広い!

生殖以外にもライフスキル、コミュニケーション、性的同意、暴力、文化、性の多様性、ジェンダー平等、情報リテラシー、様々なテーマがある。

ただそれぞれのテーマから最後に行きつくのは「自分の人生を自分らしくいきるための人権学習」だろう。
その上でやはり大切なのは自分の体の仕組みの理解で、それがあるからこそ都度ある選択(どの性で生きていくのか・結婚するのか・子どもをもつのか・どこで誰と過ごすのかなど)ができるといえる。

・自分の性器や体の仕組みを科学的に知ること
・異性の性器や体の仕組みを科学的に知ること
         ↓
・自分の体を大切にし、守る術を知ること
・相手の心身を尊重すること

これらを経て

性犯罪の被害者または加害者にならないこと
低年齢の性体験や妊娠・中絶のリスクを回避すること
生命を授かるきっかけ(受精や着床など妊娠までの過程)を理解し安全に性を楽しむこと
自分の人生を自分で選択し自分らしく生きること

ここに導くことだと思う。(一つひとつの詳細はまた次の機会に取り上げますね!)

いつから始めるべき?

他先進国の中で、早い国は3歳~、スタンダードは5歳~といわれる性教育。
残念ながら日本の学校で性に関する授業が行われるのは小学校4年生、10歳と遅いため、家庭ではより早い時期からの取り組みが必要だ

では実際何歳から取り組むといいのだろう?
幼稚園入園の3歳頃からがおすすめ!
早い!とか、出来るかな・・と思うでしょうが、幼少期の性教育のきっかけはすでに沢山あったはずです!

うまれた時から「おちんちん拭くね~」と声掛けをするだろう。
トイトレで女の子には「うんちはおまたにつかないように後ろに拭きあげるよ」とか、お風呂で男の子には「おちんちんの皮むいて汚れ落としてね」などとも。
「お母さんの持つ卵とお父さんが持つ卵が出会って合体したよ」、兄弟を授かればこんな会話もうまれるもの。
具体的ではなかったり、深く掘り下げてはいなかったりするだろうが、無意識のうちに性にまつわることを沢山伝えてきたはずだ

ただ、いよいよ幼稚園にあがり親の目が届かないところで着替えたりトイレに行ったりする頃からは、意識的な性教育が必要となる
【水着で隠れる部分と口】を、他の人に触らせたり見せたりしない自分だけの大切な場所「プライベートゾーン」だと教えることはよく耳にするものだ。
そこから始まり、相手のプライベートゾーンも大切にすることや、人前で自分の性器をさわる子どもへの対応、年齢が上がれば月経や射精の心構え、恋人が出来れば避妊方法、その時期その時期で相応の性教育が続く

わたしはよく「ジャブ打ち」と表現するのだが、思春期に急に性の話題を共有しようというのはなかなかハードルが高いため、是非幼少期あるいはなるべく早期から少しずつ取り入れてみてほしい

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正しい性の知識とは?(☆1)

・正しい性の知識とは

性教育の一番の根底にあるべきは「自分の体を大切にしたい」「相手の体も大切にしたい」という思いにつながる多角的な情報や経験だろう。

どれほど低い確率で奇跡的に誕生したか、どんなに喜ばれてむかえられ、いかに愛されて育ったかを知ることや、タッチングやリスニングで愛情と自己肯定感をしっかり育むことで
【こんなに愛されてうまれたのだから自分でも自分の心や体を大切にしよう】
【相手のそれらも尊重しよう】

と思ってもらうことがとても大切だ。

もちろん性器の仕組み、月経や射精の仕組みなどを科学的に知ることも必要だ。
「科学的な体の仕組みの学習×自分と相手の体を大切にする意識」
これがあってこそ性行為の際にも同意を大切にしながらすすめようと思えるのだろうから。


・ポルノを入り口とする間違った性の知識

先にも書いたが、これだけネットが普及し、子ども達も様々なキーワードや持った疑問を一人で検索することができる。
思春期でなくてもメディアが身近な現代。
制限のかかっていない媒体ではもちろん、制限をかけていても案外容易にポルノに行きつく。
ポルノはあくまでも作り物の世界なのにも関わらず、正しい知識がないままでこれを入り口に性に触れることはとても危険だと言える。

なぜか?

・ポルノの世界ではまず「避妊は行われないこと。
・また膣内射精が当たり前(膣外射精も妊娠率は22%)の描写であること。
・そして最後に暴力的な場面(ほとんどが男性から女性に対して)がとても多いこと。

これらが正しい知識の前に入ると、先にも書いた【根底にあるべき「自分の体を守りたい」という思いと、そのための知識】が軽視されることが多々あるからだ。

今回のまとめ

学校での性教育だけでは情報が不十分なため、家庭で性教育を始めよう
そのためにまず必要なのは、大人の性教育のタブー視を取り払うこと

ポイントは

①自分も抵抗の少ない幼少期から取り入れるのがベスト。

②学年が上がったらできれば同性の親(必ずしも親ではなくても同性の大人)から伝えよう。

子どもからストレートな質問が来ても「嘘をつかない」「ごまかさない」「恥ずかしがらない」こと。


特に③はとても大切
子どもから質問が来たら是非そのチャンスを逃さずに、また恥ずかしがらずにその時期に合った知識を伝えてあげてほしい。

最後にわが家では

ドラゴンボールに出てくる亀仙人が、ブルマの胸を触りたがったりトイレを覗いたりするのを見て「気持ち悪い~!!」という娘。

「そうだよね~ブルマ嫌がってるもんね~」
「でも世の中の男の人はみーんな頭の中は亀仙人と同じはずだよ」(実際は男性に限りませんし、あくまでも例えですが)
「こんな風に覗いたら警察に捕まるけどね」

自分なりにきっかけを逃さず色々な角度から発言するようにしています。

また様々な本の助けを得ながら、男女の性器の仕組みや、性行為が大人のコミュニケーションであること、またその過程で男性器を女性器に挿入し、奇跡的に卵子と精子が受精・着床し妊娠にいたることを伝えてきた。
裸で愛し合うことや性器の合体にはとても驚いていたが、最後に子ども達が言った「じゃあ子どもが生まれるのって奇跡だね!!」の言葉に感動したものだ。

とはいえ、性暴力や避妊具にピル、まだまだ伝えていないことが沢山ある。息子にいたっては異性であるし、伝える内容や伝え方をわたしも都度かえていかなくてはならないだろう。

世の中のお母さんお父さん!子どもを育てている方!これから性と向き合う子ども達のために、一緒に前向きに性教育をしていきましょう

また掘り下げていくので是非お付き合いくださいね。

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