「ママ、マスターベーションってなに?」
ふふふ、こんなことを急に子どもから聞かれたら、黙るか、はぐらかすか、はたまた寝たふりをするか・・・あたふたドキドキすることでしょう!
でもわたし達大人は、「ママ、深呼吸ってなに?」には答えるはずです。
「便秘ってなに?」にも。
それらと同じように、これから性と安全に付き合っていくうえで必要な知識につながる質問には、きちんと答えてあげたいものですね!
それにはわたし達大人の、また親の性の勉強が必要不可欠でしょう。
とてもいい本があるので、娘とのやり取りと一緒に紹介していきます。
先日、娘のとある検定を受けに2人で会場へと向かいました。
検定を受けている間の待ち時間に読もうと持って出た一冊の本「子どもと性 必読25問 タジタジ親にならないために」、これを帰りの電車で娘も読みたいというので、ぜひ小学生が読んだ感想を聞きたいと本を渡し、ワクワクして隣に座っていました。
読んでいたのはこんな本
村瀬先生の「子どもと性 必読25問 タジタジ親にならないために」
こちらは本当におすすめ!
その理由とポイントは
- 子どもからの質問に対する返答の例が具体的に載っていること
- その返答をすべき理由が全て子どもの気持ちにしっかり寄り添っていること
- アドバイスが現代の家族構成やメディア社会に沿ったものであること
- 子どもからの質問が「まさに!」と思えるものばかりなこと(赤ちゃんはどこからきたの?おふろに一緒に入れるのはいつまで?息子の部屋でエッチな本を見つけたら?テレビのベッドシーンにどう反応すれば?など)
- わかりやすく学年別に紹介されていること
- 「一番強調すべきは、あなた(子ども)のからだや命はかけがえのないものだということ」と、❛愛する気持ち❜を伝えるものとして性の話がされていること
『大人の意識をかえて、知識を増やしましょう!その手助けしますから』という完璧な予習本だ。
娘からの第一声は
電車に揺られながら最初に出た娘の一言は
娘「おもしろい!」
わたし「だよね!!」思わず全身で相づちをうった(笑)
子どもは自分がまだ知らないものの中で、大人が見ているもの、手にしているものに大いに興味を抱くものだ。
その大人が、自分が信頼している人となればなおのことだろう。
これは性に関してだけ言えることではないが『何だろう?どうしてだろう?』とまっさらな状態で興味を持って近づいてきてくれた時には、是非ごまかしたりあしらったりせず、正しい知識を伝えてあげたいものだ。
もし興味を強く抱いて本質を聞いてみたのに、はぐらかされたら?
きっとこちらに今後聞くことはない。けれど諦めず自分で調べて知ろうとするためメディアを活用することになるだろう。
そして、そこで得る情報は正しいものだとは限らないのだ。
性の情報に関しては、むしろ逆のことが多々あるものだといえる。
だから【その前にしっかりと大人が正しい情報を伝えること】これがとても重要だろう。
娘からの質問
読んでもらえるだけでもOK!なのだが、正直、質問が来たらなおいいな~という気持ちでいた。
だってこんなに性を伝えられる素敵なチャンス、とってもありがたいもの。
ワギナってなんだっけ?
「ワギナってなんだっけ?」
おまた、膣、わが家でも場面場面で色々な呼び方をしているものだが、やはり正しい名前をきちんと伝えることはとても大切だ。
ほら、トマトはトマト、パンダはパンダ、色々な名詞をきちんと教えて子ども達が正しく覚えてきたように。
ワギナはワギナなのだ。
娘の反応は「そうだった、そうだった。」
マスターベーションってなに?
この日一番わたしが「きたー!」と思った質問がこちら。
冒頭にもある「ママ、マスターベーションってなに?」
わたしが伝えたこと
- いまはセルフプレジャーと呼ばれているよ
・・・手で汚す意味のマスターベーションや、自分を慰める意味の自慰ではなく、自分で快楽を探求する意味でセルフプレジャーという言葉が使われていることを説明(セルフプレジャーは自分で欲求が管理できるとても素敵なことなので、詳しくはこちらから!) - 卵子はうまれながらに持ち合わせていて、うまれてからは減るのみだけれど、精子は毎日作られるよ
・・・男女の体の仕組みの違いの確認 - 性器を優しく刺激することは気持ちがいいことで、これは女の子も同じだよ(ポイント)
・・・①快感をともなうこと②女子も自分で快楽の探求はしてもいいもの(まだまだ偏見は根強い・・)③それは個室トイレでようを足すように自分一人の空間ですることや、体や衣服などを清潔に過ごすことなど、ルールを守ったうえでするべきだということ
娘の反応は「へー!!」目は真ん丸(笑)
新しいことを知るってどの分野でも楽しいものね。
でた精子はどうやって捨てるの?
「でた精子はどうやって捨てるの?」
うんうん、未知の世界だもん。全てが疑問で当然だ~
わたし「ティッシュでやさしく拭って袋に入れてごみとしてすてるよ。」
娘「そりゃそうか。」
<ちびまとめ>
全て、白いキャンバスを持っているからこその質問と反応だった。
こちらが当然のように堂々と伝えれば、彼女は自分のキャンバスにあるべき手順でしっかりと絵を描いていく。
沢山の濃い色が塗られたキャンバスに絵を描こうとしても苦戦するように、一度メディアや雑誌などから間違った情報(暴力的な性行為や、避妊が行われない性行為など)を取り入れてしまうと、それを払拭するのはなかなか大変だろう。
わたし達大人が性を学び、より理解することは、大切な子ども達の人生をサポートするためにとても重要だといえる。
ちょうど部屋をつくろうかとホームセンターへ
検定帰りの電車で向かっていた先は偶然にもホームセンター。
娘がそろそろ自分の部屋が欲しいというので、前々から下見に行く約束をしていたのだ。
上の本にも【出来る限り自分の部屋を用意してあげましょう】と書いてあり、彼女は『ほらね』という顔でそのページをわたしに見せてきた。
そして、からだの仕組みを改めて知った娘は「次は弟にも自分の部屋を作らなきゃね」と言ってくれた。
やはり本は性の話題を広げるいいきっかけにもなるな~!と思ったのだった。
最後に
性教育は、どのような糸口からどんな順で伝えてもいい。そして伝えられることからでOK!
ただ、大切にすべきは子どもからの質問にはしっかりと向き合うこと。これだろう。
また、今回話にあがったマスターベーション=セルフプレジャーは「性の欲求の最高の自己管理方法」だ。ぜひ肯定して伝えてほしいと思う。
子どもの人生のサポートをがっちりするために、また一緒に性を学んでいきましょうね!
最後まで読んでくださりありがとうございました☆彡
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