ちょうど一年前、娘は起立性調節障害で一学期はほとんど登校することができませんでした。(その際の記事はこちらです)
その後夏休みをうまく活用できたからか体調が整い、二学期からは登校できるようになりました。
そしてなんと年度末までほとんど休むことなく通学することができたのです!
とはいえ心身アンバランスな思春期のこの時期・・・常に体調が万全かというとそうではなく、息苦しさやめまい・頭痛など、様々なことがこの一年も日々起きつつ過ごしてきました。
頻度やタイミングも色々💦
今回それらのタイミングがいくつも重なり親子で戸惑う場面がありました。
そしてそんな彼女とわたしを救ってくれたのは新しい医師との出会いでした。
起立性調節障害の再発?!
一年前と同じこの5月下旬、数日間朝うまく起きられず学校を休んだ娘。
息苦しさ、めまい、吐き気、倦怠感を訴え長時間横になり、15時頃から調子が良くなり動き始める日々・・・
当然娘もわたしも一年前の日々と重なり、はてどうしたものか?とそわそわ。
特に息苦しさが強いからか、このまま死んでしまうのではないかと不安で仕方がないというので、まずは近所のかかりつけにいくと、検査は今までに色々してきているから必要ないのではと心療内科を勧められました。
ただ本人は「心の問題で片付けられないのにな・・」と腑に落ちない様子。
今度は起立性調節障害の際にお世話になっていた大きい病院に行きたいと娘は言いました。
一方わたしは、去年色々な検査をして大きな病気はなかったし、かかりつけと同じように言われそうだな、行く意味あるのかなと内心思っていたのが本音です。
ただ息苦しさも不安の大きさも本人にしか分からないものね。
うんうん、その通り!だからすぐに予約して行ってきたよ~。
急だったので、電話で予約する際に「(去年お世話になった)●●先生の予約が取れないため別の先生です」と聞かされ、はじめは同じ先生がいいなと思いましたが、結果とても素敵なアドバイスをしてもらえ、今回の巡り会いにとても感謝しています。
新しい先生からの新しいアドバイス
一年前の起立性調節障害の症状や登校頻度、生活状況などを口頭で説明しつつ、今抱えている症状を強度と時系列で並べまとめた紙を見てもらいました。
①命にかかわらる大きな病気ではない
「これだけ様々な症状があるということは、逆に言えばすぐに命に関わることはないから大丈夫です。例えば心臓に問題があれば苦しくて苦しくて他の症状の訴えは少ないもの。もちろん見落としがあってはいけないけれど、ありとあらゆる検査もしてきたし今はまず大きな病気の心配はいりません。」
娘は息苦しさからいつか倒れるのではということが一番気になっていたため、はっきりと大丈夫だと聞け安心していました。
②でも病気です
「でも色々な症状があって体調が悪いというのは健康ではなく病気。だからしんどいですね。」
一方で体調が悪いことを認めてもらえたことにもほっとしていました。
③薬や大きな病院で全て解決できるものではない
「いまは検査はしません。検査や薬が全てではないし大きい病院にいけば大丈夫というわけではないからです。でもみんな大きい病院を頼るのは同じ。僕も。きっとお母さんもみんな。だからそれが悪いわけではないです。」
➃心療内科で片付けるのは安易な選択。頑張れ!
「検査で問題がないと心療内科をすすめる先生もいるかもしれません。でも検査で何もないから、❛はい、では心療内科へ❜は安易な選択だと思っています。心と体は連動しているからです。」
「いまは生きているだけでストレスがかかります。いじめとか人間関係の悩みとか大々的なことでなくても前髪のズレや服の合わせ方、少ししたことでストレスになって重なっていきます。でもそれを自分で咀嚼できるようにストレスと闘いながら成長している時期なので是非頑張ってほしいです。」
病は気からとはいうものの、検査で何もないと出てくる「心療内科」の言葉に親子で疲れていたので、❛心に抱えているものが原因で体調がすぐれなくてもこちらに来てもいいですよ❜と言ってもらえたようで心強く感じました。
また一年前は、前向きな言葉も娘の負担になるかもしれないと「頑張れ」や「行ってみよう」の言葉がなかなか伝えられませんでしたが、今回は、一年前よりパワーアップしているだろう娘に先生から引くことではなく押すことをすすめてもらえたため、去年よりも乗り越える力が備わっていると再認識できました。
娘もはっと何か自信を得たような表情を見せていました。
⑤乗り越えた去年の経験が後押ししてくれるから
「去年、今回と同じように一旦立ち止まった経験、そしてそれを親子で乗り越えた経験があるから今回は前回よりもスムーズにいくはずです。もし来年同じことがあっても更にスムーズになるはずです。去年は一学期行けなかったとしてもそのあとの2・3学期行けていたことがすごいのです。だから自信をもってください。」
最後まで娘の目をまっすぐ見て丁寧な言葉で話してくれました。
病院を出た後に彼女は
「なんかすっきりした!大きな病気じゃないって安心もしたから明日からは大丈夫!」
と、すっかり元気になってドーナツ屋でもりもり食べながら話し、翌日から登校し始めました。
ちなみにその先生は7月から研修でしばらく別の病院に行かれるとのことなので、今思えば貴重かつ偶然だった出会いに本当に感謝してます。
この先、まだ不安定な時期は続くと思います。
娘の訴えをないがしろにせず、支えてきてくれた先生やお友達や家族に感謝して、何より乗り越えられると親子で自信をもって過ごしていきたいです。
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