進学や進級、子ども達はまた一つ上のステージに進み、春から頑張っていますね!
入学後、頑張って登校を続けてきた新中学1年生は、張っていた気がぷつりと切れ保健室登校や連続したお休みが見られ始める人がいるでしょうし、2・3年生も慣れている環境といえども学習がより高度になり苦しくなったり、部活や委員会で引っ張っていく立場になり極度のプレッシャーを感じ登校に後ろ向きになったりする人が出てくる時期でしょう。
また生理や精通を迎えたり、他の人の気持ちやからだに興味が出たりと、ホルモンによる心身の変化を受け止める作業もしているため、大人が思う以上に子ども達は踏ん張りながら過ごしています。
みなさんの家では子どもの様子はどうですか?
わが家では中学2年生の娘が難しくなる勉強に嘆きつつも食らいつき、また部活では先輩が力のある人が多かったためその引継ぎに大きなプレッシャーを感じているようです。
そのため・・・大いに、大いに、荒れています(笑)
そしてこちらは時には仏、時には山姥になりながらも、わたしなりに頑張って受け止めています!(それでも娘は不服らしく、思春期は本当に難しい!!)
さて、この時期から学校に行き渋る人が出てくる話に戻ります。
学校では集団の中だからこそ高められる自己の力がありますし、多少のストレスは経験の上でも必要なものです。
大人はそのことなどから登校の継続を基本としがちですが、忘れてはいけないなと思うことは、上記にあるように日々踏ん張っていることへの理解と、越えられる壁は人それぞれ、ストレスへの免疫もその人その人で違うということだと思います。
不登校傾向にある場合には、現状を親子で受け止めるべき「登校しぶり期」から、背中を押して登校を促していいとされる「復活期」までのサイクルがあります。
ただ、この「登校しぶり期」の前の段階でフォローができたらいいですね。
短期でも長期でも、子どもが登校できない場合子どもが苦しいのはもちろんですが、大人もとても苦しいものです。
多様な受け入れ先ができてきている時代で、” 色々と選択肢はあるよ ”と言われても、どうしても普通学級に未練は残りますし、進学先や将来のことを考えてしまします。
わたしもそうでした。
ではわたし達大人ができる「登校しぶり期」の前の段階でのフォローとはどんなことでしょう?
①ストレスの原因を本人と一緒に整理し把握する
大人はもちろん、子ども本人も気付いていないストレスの原因を知ることで、そのストレスを排除あるいは間引きしたり、緩和できる方法を考えることができます。
②心身ともに成長段階で、全てこなせなくて当然であることを伝えプレッシャーを減らす
自我が芽生え自立を試みるため、子どもも背伸びし、大人も大人と同じ目線で考えがちですがまだまだフォローが必要な時期です。
沢山トライさせつつ、出来ることが当然ではないことも伝え気負いなく取り組めるようにしてあげましょう。
③ピンチの時、抱えきれない時には他者を頼っていいことを具体的な事例と一緒に提示する
親、兄弟、親戚、友達、担任の先生、養護の先生、習い事の先生など、具体的に子どもの周りでどんな人が信頼(←親ではなく子ども自身が信頼している人)でき相談できるか、改めて確認しておくことをおすすめします。
④たまにご褒美を
好きなおやつ、褒め言葉、時には学校を休むことなど。
大人が自分を甘やかす時にしていることを、子どもはしたくても金銭的にも義務教育中という立場的にも自分ではなかなかできません。
ですから特別感のあるご褒美をこちらから提供し労ってあげることはストレスの緩和になりそうですよね!

さいごに・・・登校しぶりが出た際、またそうでない場合でも多くの子どもが〝 学校はそうまでしてでも行くべき場所なのか “疑問を抱くでしょう。
そんな時の返答の一助になればと、わが家のやりとりをお伝えしますね。
息子に学校に通う意味を聞かれた時にはこんなふうに伝えました。
「ママだけで全ての場面でお手本になれない。だから沢山のモデリングを見つけて吸収するために学校は行くといいと思うよ。」
【学ぶ】は、【まねぶ(まねる)】から由来している言葉だそうです。
色々な人との関わりは多ければ多いほどまねして学ぶ機会も多いものだと言えます。
得手不得手がそれぞれで、多学年との交わりがある学校はそんなまねする機会の宝庫です。
例えばわたしは運動が得意ですが、わたしが単に動作を見せたり説明したりすることよりも、色々な友達がする様々な工夫やチャレンジを見てカスタマイズし、自分に合った方法を見出すことの方がずっと学びは深いでしょう。
こんな内容をかみ砕いて話しました。
とはいえ息子の反応はというと、一部では納得しつつもどこか腑に落ちない点もある様子。
そしてその後聞かれたことは・・
「それができないクラスなら?環境が悪くてまねしたい人がいない場合、それでも行った方がいい場所?」
うーん難しい質問。
特にこう聞かれた時期には彼のクラスは学級崩壊しかけていたので余計頭を抱えることになりました。
「この先クラス替えや進学でモデリングとなるような人との出会いがきっとあるよ」
と返しつつもスッキリした答えは見つけられないままなのでした。
今後息子にもまたいい出会いがあり、「このことか!」と思ってもらえる日が来ますように☺
そんな風に思い、こちらも切り替えつつ見守っています。

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