わたしは毎日お風呂の前に体重を計ることが習慣になっています。
手持ちのものでは体重・体脂肪率・基礎代謝量・内臓脂肪レベルなどが見れますが、体重が普段より多くても体脂肪率が少なければガッツポーズ!逆に体重が少なくても体脂肪が上がっていれば要注意☠と、どちらかというと体重以外の数値を見て一喜一憂しています。
一方で娘の様子を見ていると体重の数字だけにこだわりすぎているようです。
お鍋は野菜がたっぷり摂れるのに水分が多いため目に見える体重はグッと増えるので、はじめは嫌がっていたほど。
けれど食事をしっかり摂っていなければお腹は満たされませんしパワーも出ません。
そこで手が伸びるのがオヤツ!大好きなチョコを食べて~・・ご飯は少な目・・
なんということか!
ご飯を減らすことだけでも危険なのに、必要なカロリーをお菓子で補うなんて!
思春期は、一生付き合うからだの資本をつくっています。
睡眠や運動もですが、この時期何より一番大切なものは食生活だと思います。
低血糖症とは
低血糖とは血液中のブドウ糖が少なく(=血糖値が低く)なり、血糖値を正常範囲に戻すための措置が必要となる状態です。
低血糖と聞くと糖尿病を連想する人が多いですよね。
わたしもそうでした!
けれど糖尿病のない方にも低血糖は生じる場合があるのです。
低血糖症の症状
症状で多いものは【強い空腹感・動悸・手指の震え・冷や汗・顔面蒼白・眠気・めまい・不機嫌・過敏性・不安・疲労感】。
更にひどいと脳がエネルギー不足に陥り、【混乱・かすみ目・けいれん・意識障害・昏睡】といった症状が出現します。
うつっぽさややる気のなさ、焦燥感、集中力の低下、動悸や息苦しさ、パニック状態のような症状など、わけなく起こるメンタルの不調に悩まされている場合は低血糖を疑い、糖質を摂り過ぎていないか食生活を見直してみることをおすすめします。
「低血糖なら、むしろ糖質をとらなきゃいけないのでは?!」と思う人もいると思います。
低血糖があるから甘いものを食べているというロジックになっていることがありますが、元をたどれば【糖質の摂りすぎ→膵臓からのインスリン分泌の異常が起きる→低血糖→それを回避するためにまた糖質をとる】という悪循環になっているのです。
注意!!思春期に多いんです
さて、夕方空腹時に甘いものを常備している人はいませんか?(ギクッ!!)
また、「やせたいからカロリーはおさえたいけれどお菓子やスイーツがどうしても食べたい…じゃあいっそのこと食事代わりに甘いものを食べてしまおう!」こう考えたことがある人も多いはずです。(またまたギクッ!!笑)
体重や体型を気にしはじめる思春期の子ども達。
そんな風に考える子も多いそうです。
食事の代わりにお菓子を食べることによる「3つのデメリット」①
1.脂肪がつきやすい
通常の食事であれば様々な栄養素を摂ることができますが、ケーキ、プリン、クッキーなど洋菓子は糖質と脂質が主成分です。
砂糖やバター、体によくない油とされるトランス脂肪酸を含むマーガリンやショートニングなどがたっぷりと使われています。
ビタミン、ミネラル・食物繊維など健康なからだづくりに欠かせない栄養素はほとんど期待できません。
また食事を摂るのは空腹時(血糖値が下がっている状態)です。
この状態で食事代わりにお菓子を食べてたっぷりの糖質を摂ると血糖値が一気に上昇し、血糖値をコントロールするためにインスリンというホルモンが過剰分泌されます。
そしてエネルギーとして使われなかった余剰分の糖は、脂肪として蓄えられてしまいます。
お菓子で満腹感は得られにくく、急上昇した血糖値は急下降しすぐにまたお腹が空いて何かを食べてしまうという悪循環にもなりかねません。
特に朝は血糖値が下がっていて、しかも体へ吸収されやすい状態のため、朝食代わりにお菓子を食べてしまうとかなり脂肪がつきやすいと言えます。
そしてこわいのは血糖値の急上昇・急降下を日常的に繰り返すと糖尿病のリスクが高まることがあることです。
そのため長期的に考えても本当に注意が必要です。
食事の代わりにお菓子を食べることによる「3つのデメリット」②
2.体調不良の元
食事とお菓子の大きな違いは、食事は栄養を摂ることができる一方でお菓子は反対に体の栄養を浪費してしまうということです。
お菓子はどれも高カロリーでエネルギーは得られますが、たっぷりの糖質や脂質を体内で処理するためには大量のビタミン・ミネラルが消費されます。
糖質をエネルギーに変える(代謝する)ためには、ビタミンB1が、脂質のそれにはビタミンB2が使われます。
どちらのビタミンも水溶性のため体にストックしておくことができないので、日々の食事から摂取しなくてはなりません(B1は豚肉や昆布・玄米などに、B2はレバーや牛乳・納豆・卵・魚に多い)。
ビタミンB1が不足すると糖質の代謝がスムーズに行われず、疲労感や倦怠感を起こしてしまうほか、脳へのエネルギー供給が滞り、イライラや集中力の低下ということも起こります。そして、代謝しきれなかった糖質は体脂肪になります。
ビタミンB2が不足すると脂質の代謝がうまくいかずエネルギーとして利用されにくくなり、糖質同様体脂肪になります。
また、肌や髪のトラブルなどが起こり、口の端が切れる口角炎を引き起こします。
食事の代わりにお菓子を食べることによる「3つのデメリット」③
3.老化の原因
糖質を摂りすぎると体内では「糖化」という現象が起こります(体内の糖とタンパク質とが結びつき変性すること。ex/例えばお肉に火を通すと固くなり色も変わるのもタンパク質の変性の一種です。一度「糖化」が起こると元の状態には戻りません!)。
体内で糖化が起こると褐色の老化物質が発生します。
糖質の過剰摂取は体内で代謝しきれず糖化し、肌や血液、臓器・・全身の老化が加速してしまうのです。
肌のくすみ・弾力がなくなる・代謝が低下し脂肪がつきやすくなる、さらには生活習慣病リスクの上昇なども考えられます。
※糖化を防ぐには、血糖値を急上昇させないことが重要です。
食事代わりにお菓子では、糖化、そして老化への道まっしぐらといっていいでしょう😿
またお菓子の量が少なくても、上記のように重要な役割を担うビタミンやミネラルが不足していると代謝がうまくいかず、時に低血糖症になります。
特になりやすいタイミング
以下が特になりやすいタイミングです⚠
・通常よりも運動量が多い
・空腹状態で激しい運動をする
・体調不良で食事が摂れていない
・入浴後
運動量に合わせた量やカロリーを食事でしっかり摂ることがとても大切ですね。
ちなみにわが家の小6娘は週3回みっちりバスケで汗を流しています🏀
しっかりした食事で必要カロリーを摂って練習に臨むことは、確実にパフォーマンスの伸びにつながるので、食事も大切にしてもらいたいです!
意外過ぎる給食がしめる食事の割合
子どもたちの栄養バランスやカロリーの過不足が気になるわたしに、体重を気にして夕飯を控える娘はよく「給食でちゃんと食べてるから好きにさせて!」と言います。
わたしもどこかでバランスよくて給食サマサマ~✨と思っていましたが、先日聞いた栄養士さんのお話でそれも覆りました😱
365日3食の中で給食がしめる割合はなんとたったの15%!!(小学校も中学校も長期休暇が長いですしね)
想像よりもはるかに低くて驚きました!
給食の栄養だけに頼らずに、日々バランスよく提供したいです。
低血糖症の予防
最後に、ここまでのことからいえる低血糖の予防に効果的なことは以下のことです。
・成長に合わせたバランスの良い食事を摂る
・運動量に合わせたカロリーを食事で摂る
・お菓子の間食は適量にして食事の置き換えにはしない
・欠食しない
・毎日継続して運動する
一生のからだを作り上げている思春期!
体重計から目で見える数字だけに惑わされず、お菓子はリフレッシュに適量を(わたしも💦)意識したいですね!
ちなみに、食物繊維たっぷりの食事(根菜類・海藻・大豆など)の後であればおやつを食べても血糖値の急上昇も急下降もなくいいそうです☺
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