そのイライラはどこから?
きたよきたよ反抗期・・いやいや何回目?年中、小2、小4もあったぞ。そう一度きりではないのだ。
けれど今回は、前回までの単純なイラつきではないのは確か。
返事もせずに部屋にこもりがち・・かと思うとニコニコ甘えてくる・・なんだなんだ・・あ!最近体つきも変わってきたし これが思春期か!
でもだからといって、心の準備が出来ていない両親からすると、笑いあって沢山会話をした我が子が急に無口になり、態度は反抗的に、そして距離をおきたがるようになったら動揺するだろう。
~思春期のイライラは特別~ 犯人はホルモンバランス
このころ、第二次性徴といって男女それぞれ体つきが成熟していく時期だ。子どもはその変化をすんなり受け止められずストレスがかかったり、他人と容姿を比べて一喜一憂したり、心も体も整理がつかずとても忙しい。目に見えないがいつも本当にドタバタしているのだ。
そう、思春期のイライラは意図的なものではなく、不安定なホルモンバランスによるもの。だから子ども自身もコントロールしたくてもなかなか出来るものではないのだ。
なるほど、仕方ないのか!
でも親も人間、イライラしている子どもを見て
こちらもイライラしちゃう・・
そうなんです。わたしも来た道だし~、なんて子どもが当たり散らしてくるのを1から10まで受け止めるのは親とて難しい。
どうやって認めるの?まずは子どもを知ることから
イライラが連鎖してしまっているのに「認める?諦める?」
子どもを知るとできるんです!そこでこれらをみてほしい。
1.外での態度はどんな様子だろう?
→息子の友達のお母さんに我が子がきちんと挨拶が出来ることをほめられてびっくり!家では全く口をきかず ろくに返事もしないのに、外では いい意味で別人だった!
これは本当によく聞く話だ。
2.学校や習い事でのでトラブルはない?
→学校や習い事の場は「子どもが持つ立派な社会」だ。大人にとっては小さな社会に見えても、子どもにとってそこはとても広い社会。そこに順応しつつ各教科の学習などを進めている。
ちょっとしたトラブルや悩みは大事件となり、それを抱えて帰る場所はやはり家!
3.悩みがあっても無口な理由は?
→色々と抱えて帰っているはずなのに無口なのは、実は「親と全く話したくない」場合よりも、「話すことで最終的に言い合いになるのが面倒で話したくない」場合の方が多い。
子どもにとっても基本的に家は安らぎの場であり、外で戦ってきた話を❛聞いてほしいだけ❜で ❛必ずしもアドバイスが欲しいわけではない❜からだ。自立心も芽生え自分で答えが見えていたり、見つけたいと思っているのに沢山のアドバイスを受けることは望んでいないということ・・これはとても大切な成長過程。
そして裏を返せば、子どもも親と良好な関係を望んでいるからこそ無口でいる。こんな理由も隠れているということ。
どうだろう。
子ども目線になってみると意外とシンプルなことが分かる。そして親も同じようなことをしていることに気付く!
だって親だってそうだ
☆家で夫婦喧嘩したからといって外で会った友達を無視しないし、着信があれば瞬時に1オクターブ上のトーンで話せる。
☆「今夜の天ぷらはうまくいかなかったわ~」ともらしたことに対して、
「そうだね~、水の配分が良くなかったんじゃないかな?それとも油の温度が低かった?」など、あーだこーだ・・と言われたら
そんな返事は求めていな~い!となるはず。だって次回どうしようかは自分で考えられていて聞いてほしいだけなのだから。
☆会社での愚痴をこぼしたり、うまくいかないことがあれば 沈んだ気分を家に持ち帰ったりもしているだろう。
あれ?わたし達一緒じゃん!!
いつまでも子どもじゃないことをわたしが認めればいいのか
~子離れ~ 認めて諦めたら あ~なんて楽なんでしょう
半分大人で大体のジャッジは自分で出来るのだと(結果はどうであれ。もし望まない結果でもそれは今後の糧になるからOK)、成長と変化を認めつつ、もう小さい子の母親役は諦める、この2つをするだけで ものすご~く気持ちが楽になる。
つまり子離れ!
子どもが6年生の12歳になっても、親にとってはたかが12歳で「守りたい・リードしてあげたい❛子ども❜」でも、前々から芽生えている子どもの自我は、親が思うよりも急ピッチで大きくなり、この頃には自分の価値観や道徳観をきちんと持っているのだ。
だから、子どもを信じて見守る役割にまわると関係がうまくいくだろう。
わたしも思春期の娘の急成長に驚かされたエピソードがある。
☆社会のレポートや国語の宿題の新聞づくり、それに定番の読書感想文。制作者名に自分の名前を書こうかと思ったくらい意見と手伝いをお願いされてきた。
それが、ある時からピタリと何も聞かれなくなった・・本当に突然。
自室で一人で構成を考え、資料を集めて要約し、必要なものはコピーをして貼り付け、長文の感想まで添えて完成させていた!それも仕上がりは素晴らしくとても感動したことを覚えている。
その時の感想は、「い・つ・の・間・に!!」
いつの間にか。本当に急だ。でもきっとわたしのアープデートが追い付いていないだけ。
はなしは戻るが
外できちんとした態度が取れているなら十分だし、友達のお母さんに挨拶が出来るならそれはもう大きな花丸!だから信頼して、思い切って見守る体制に切り替えをしよう!
ただ、もちろんまだ親に甘えたいこと、頼りたい場面は確実にあるので、頼られた時には是非ふんふんと話を聞き、求められればアドバイスをしてあげて欲しい。
そして何より「大ピンチの時は助けるから」という構えは常に見せてあげていてほしい。子どもはその保険を盾に社会性を身につけるべく様々なチャレンジに挑めるからだ!
わが家の思春期あるある
先ほど話したわが家の娘も思春期。まさに日々 葛藤中~
ある日の出来事。
習い事の迎えに行ったら、教室から出てきた娘がわたしの手から家の鍵をすっと取って無言で家に向かってダッシュ。
わたしはというと「せっかく迎えに来たのに」と後ろから走って追いかけながらかなり憤った。(ご想像通り距離は開くばかりで大分 後に母到着!)帰ってからも、ひどいじゃないかと彼女を責めたが無言だった。
迎えに来てもらっているところを友達に見られたくなかっただけ。少し考えれば想像がつくのに、いつまでも「おかえり~!」「ただいま~!」手をつないでニコニコ会話して帰宅。
これがまだ続くと思っていたのは、例のアップデートが遅れていたわたしだけだった。
後から謝った。(でもわたしの気持ちも分かってと付け加えた小さい母)
責められても無言だったわけを聞くと、「わかるでしょ」とのこと。ですね。いまならわかる・・
とはいえ半分はまだ子ども。無口な日もあれば、ハグしてほしいと言ったり、手をつないで寝たり、沢山会話をしてくることも多い。どこもこんな感じだろう。
ちなみにわたしが意識していることは、どんな時でも「褒るところを見つけて具体的に褒めること」
機嫌がよくない時でも褒められて嫌な人はいないからだ。
独り言のようにいって密かに耳に入れる作戦をとることが多い。それを聞いた娘の手が一瞬止まると、響いたな、と心の中でガッツポーズをする。
何だか勝手に楽しんでいるがこれでいい。愛する娘が脱皮しようと必死なのだから!
まとめ
思春期・反抗期は人生の中の大切なイベント!
「どうして最近部屋から出てこないんだろう」とか「何を言っても反応が薄い・・」と悲観的にならず、思春期の子どものもつ力を認め、干渉することを諦めて見守ろう!
最後に。
親が、子どもがどんな様子であっても愛しているように、子ども達も同じようにどんな時でも親を愛していることを忘れないでほしい。
わたしもまだまだ余裕がないので、思春期娘をもつママとしてみなさんと一緒に成長したいと思う。
一緒にアップデートしましょう!!
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