開催している思春期教室に参加いただく保護者の方はどなたも共通してお子さんの教育に真剣で、いつも大きな愛♡を感じます。
❛愛しているからこそ、自分では伝えられない分野の伝達を手伝ってほしい!❜
そんな心のメッセージを毎回受け取っています。嬉しいですね。
今回は男の子の兄弟をもつお母さんたちの悩みに触れてみて感じたことをお話しします。
子どもがSOSを出す場所の多くが家庭であるために
主要教科の学習も性教育も『どこかで自然に知るだろう、自分もそうだったし』と子ども任せにするのは親にとっては簡単で楽ですが、任された子ども達は楽ではありません。
こと性においては、人生を左右することが起こりうるのに相談できる場所が少なく、それでも自分で何とかしなければならないとなればインターネットに頼ることになり、間違った情報を手にすることが多くなってしまします。
先日、『体のことはうまく説明できないけれど、性にまつわることを家で話題にし合える環境作りをしたい』といってくれていた保護者の方がいましたが、 前向きでとっても素敵だなと思いました。
体の仕組みを直球できちんと説明できることだけが、あるべきおうち性教育というわけではありませんものね。
❛できることから、伝えられることから❜、まずその踏み出す一歩が大切です。その一歩が小さくても大きくても、必ず後の子どものサポートにつながります!
子どもが何かSOSを発信したい時に、それが家庭に向けて発信され、保護者がそのSOSをしっかりとキャッチし都度寄り添ってあげられる環境があることは、子どもにとってとても心強く、普段から様々なことに思いきりチャレンジできることにつながるはずです。
男の子の兄弟をもつお母さんたちの悩み
さて、最近男の子の兄弟を招いてお話しする機会が続けてありました。
その中で、保護者の方々は同じようなことを言っていました。
「自分は姉妹で育ち、男の子の体の仕組みが分からず、何をどう伝えればいいのか分からない」
「勃起に射精・・とてもじゃないけれど自分の口からは伝えられない」
また、今後必ず行きつくメディア(アダルトサイト)の影響も心配していました。
女の子を育てるお母さんが子どもに月経のことを伝えようとするよりも、男の子に精通のことを伝えようとする方が、目の前にそびえ立つ壁は圧倒的に高いんだな~といつも思います。
男の子の体の仕組みを学ぶ機会がなかった!
わたし達大人の性意識や性行動は、育ってきた環境の影響を大きく受けていると言われます。
昔も今も性に関しては学校教育で平等かつ十分な教育を受けられない上、家庭でもオープンにされてこなかったはずなので、特に姉妹で育ったお母さんにとっては男の子の体の仕組みは当然謎だらけですよね!
中でも勃起と射精に関しては、恥ずかしいだとか触れてはいけないことのように思え、口には出せないとのことでした。
でもそれはきっとお母さん自身がまだ男の子の体の仕組みを十分に知らないからでは?
膣に挿入し より卵子の近くに精子を届けるにはしっかりと勃起することが必要ですし、射精することは卑しいことでも恥ずかしいことでもありません。
お子さんに伝えることを、まずは大人も知ることから始めましょう。
将来「大切な人の体を大切にするために」異性の体を知る
もう一点!
お母さん自身が姉妹で育って男の子の体の仕組みを知らないということは、男兄弟で育つお子さん達は同じように月経を大して知らないまま大人になるといえますよね!
この先女性と恋をしたり、望んで結婚や出産を経てお父さんになり、女の子がうまれるかもしれません。
パートナーや巡り会うかもしれない娘を理解し大切にするには、男の子も月経の仕組みをしっかりと学ぶことがとても大切です。
ですからわたしの思春期教室では、対男の子だけでも必ず月経の話もじっくりとします。
「あなたの体の仕組みではないけれど、いつか好きになる子が女の子であるならば、その子を大切にするのに必ず必要な学びだから」と。
それに万人の誕生のルーツにつながっている話ですからね!
性被害は男の子にもふりかかる
また、性被害は男の子でもとても多いものだということも伝えています。
「うちは男の子だから大丈夫」ではないのが現実なので、性別にかかわらず自分の体を大切にするべきだと思っているからです。
一人っ子・姉妹・兄弟、どんな家庭・構成で育っても、全員が男の子の体の仕組みも、女の子の体の仕組みもしっかりと理解し尊重しつつ大人になってくれるといいなと思います。
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