1人目の子が1歳であっても、2歳であっても、2人目の子がうまれれば、そんな小さな子でもお姉ちゃんやお兄ちゃんになりますよね。
なるというよりも、お姉ちゃんお兄ちゃんにさせられてしまう、そう感じることがわたしの子育ての中でも沢山ありました。
2人目の子がうまれた瞬間から「これはもう出来るよね」とか、「こんな時は待てるはず」、「あれは分かっていて当然」と、わたし達大人こそが急にお姉ちゃんお兄ちゃん扱いしてしまっていませんか?

でももちろん上の子だってまだまだ甘えたい盛り。
かわらずよく観察し、そんな時こそ沢山かかわってあげましょう!
面倒見のいいお姉ちゃんの「本音」
今までお母さんお父さん、幼稚園の先生など、何かにつけて大人に教えてもらうことが多かった小さな子が、自分よりもさらに小さい赤ちゃんを迎える経験は『今度は自分が色々と教えてあげるのだ』と、とても誇らしいものでしょう。
ただ、赤ちゃんを一緒に可愛がってくれる一方で、大なり小なり必ず我慢してくれていることや、「わたしももっと甘えたい・・」という願望があるはずです。(これは上の子が幼児でなく小学生でも十分あるでしょう)
大人は赤ちゃんのお世話や家事に追われ、ついついしっかり者の上の子を頼りにしがちでしょうが、上の子の本心を察し、目を見て話す時間や二人で過ごす時間を定期的につくり、十分にフォローしてあげられるといいと思います。
我が家の場合、息子が生まれた時に3歳になりたてだった娘は、小さな息子を見つめて
「あ~も~なんて可愛いの♪わたしが守ってあげるから~大好き」
と毎日沢山愛情を注いでくれました。
一方で、授乳時間になると
「もうおっぱいあげなくていいよーー!!赤ちゃんおろして~!!」
と授乳中のわたしの肩に乗って邪魔をする毎日・・(肩パンパン)
きっとお姉ちゃんになった嬉しさももちろんあったものの、当然それ以上に寂しい、悔しい、そんな風に感じていたのでしょうね。
娘が言うように赤ちゃんは可愛いので、そんな可愛い子が急に家族に加わり、今まで独占できていた両親が、急に自分と新入り二人の両親になる・・?!上の子にとっては一大事のはずです!
うちも娘から「いいな~」と「ずるーい!」の2つは沢~山聞いてきましたよ。
自分と重なったある日に見かけた親子

ある日近所の道端で、赤ちゃんを抱っこしているお母さんが、2m後ろから一生懸命追って歩く2歳くらいの上の子に「ちゃんと歩いて!!」と言っていたのを見かけました。
内心【いやいや!お姉ちゃん頑張ってちゃんと歩いてる~歩幅が小さいからゆっくりなんだよね】と思いつつ、わたしもきっと息子をうんだ瞬間から、たった3歳だった上の娘に「お姉ちゃん」として接してきたんだろうな・・と胸が痛みました。
わたしも2人目出産までは、娘が小さく幼い存在に見えていたものです。
それがどうでしょう・・
まず体格。
乳児と並ぶと娘は巨人のように大きく感じました。
次に行動力や精神面。
十分に意思疎通ができ、様々なことを自分でする彼女がとてもたくましく見え、つい「これはもうできるよね」なんてお姉ちゃん扱いしてしまっていたなと思います。
妹や弟がいようとも、3歳のこができるようになったことは「どれも高いハードルを越えて出来たすごいこと」だったのだから、もっともっとほめるべきでした。
かかわりかた
<一番のおすすめは、やはりタッチングです!>
抱きしめたり手をつないだり、頭や頬をなでたり十分に触れてあげましょう。
また、改めて「あなたのことがとても大切だよ」「愛してるよ」と言葉出して伝えることは、兄弟が増えて、さらには大好きな両親が赤ちゃんのお世話に時間をかけていて自分への愛情が減ってしまっていないか不安になりがちな上の子にとって、大きな安心材料になるものです。
(わたしは「一番愛してる」「一番一緒にいたいのはあなただよ」と意識的に❛一番❜を沢山使いました。赤ちゃんにかかわっている時でも『でも一番はわたしだもんね』と安心できればとの思いからです。)
<リスニングも大切にしよう>
家事の手や赤ちゃんのお世話を一旦止めて、目を見てじっくりと話を聞いてあげられる時間を定期的に作ってあげられるといいですね。
二つに共通していることは「親子二人(もしくは両親と上の子の3人)だけのかかわり」であることです。
兄弟ができると、それまで十分にあった『お母さんお父さんを独占する時間』は一気に減るため、変わらず独占できる時間をつくることがおすすめ!
赤ちゃんを預けて親子でデート、これはとても喜ぶはずですよ~♪
ぜひ沢山特別扱いして、かわらない愛を伝えてみてください。
また、言葉や態度に出してくれるタイプの子ならわかりやすいでしょうが、そうではない子の本音は見逃しがちなので注意して見てあげられるといいと思います。
家で落ち着いていることが多くても、幼稚園などでよく泣くようになっていたり、友達をたたくことが増えていたりSOSを出していることがあるかもしれないため、幼稚園や預け先から情報を得ることも重要ですね。
ママ(パパ)のリフレッシュが鍵
午前中に家事をして、児童館にいって、お昼を作って、子どもを昼寝させて、寝ている間にアルバムの整理やお祝い事の品物の手配・シャドーワークまでする。
そして子どもが昼寝から起きたら次は公園・・しかも乳児つき!
わたしの数年間は正にこんな毎日で楽しいもののくたくたでした。
ワーキングママもやることがてんこ盛りで、その時期に余裕がある人はなかなかいませんよね!
ですから、上の子のフォローが十分にできないことはみ~んな通る道なのだと思います。
もしいま「まだ十分に上の子とかかわれていないな」と思っても、自分を責めないでくださいね。
今こうして、その大切さに気付くことができ、これから少しずつでもフォローが出来たら素敵じゃないですか。
焦らず、まずは意識してすることからはじめてみましょう!
また、忙しくて大変な時期に上の子のフォローを意識するには、なによりもママ(パパ)の心の余裕が必要なため、子ども達を預けて一人の時間や夫婦の時間をもったり、家事を簡単に済ませたり、リフレッシュしてくださいね!
最後に
2人目の子が小さいうちは、上の子を特別扱いしたっぷりかかわることは、上のことの良好な親子関係だけではなく、兄弟の仲良し度アップや、それによるママのストレス軽減、さらには家庭平和へとつながります!
家庭に不穏な空気が・・
どうしてうちは兄弟仲が悪いの・・
自分のストレスがもう限界・・
こんなことを解決するヒントは、案外上の子とのかかわり方の改善にあるかもしれません。
実際我が家では娘を十分にケアしている時期は娘が穏やかで姉弟仲がよく、家庭がとても平和です。
もちろん逆も然りです。
是非、ママ(パパ)はリフレッシュ時間を持ちつつ、上の子とのタッチングやリスニングを意識して過ごしてみてくださいね!

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