プロフィールにも書きましたが、わたしが子育ての中や人間関係を築く中でとても大切にしていることは【共感と共有】です。
同じ空間、同じ時間、同じ体験、同じ食事など、何か物事を共にすることで得られる信頼関係はとても大きいと思っているからです。
残念ながら今は、親子で一緒に公園に出向いても、大人は携帯とコミュニケーションをとるばかりで子どもは一人でボール遊び・・こんな光景はめずらしくないですよね!
一緒に活動してあげられればもちろん素敵でしょうし、それが難しくても目と耳で見守り、子どもが成功した瞬間を見逃さず一緒に喜んだり、怪我をしたならその痛みに寄り添ったりと、共感・共有の機会は十分にあります。
<今回はそんな【共感・共有】にも関係する「秘密を共有」についてお話します。>
共同作業同様、秘密や大切な情報の共有をすると、なんだか急に連帯感や仲間意識が高まることってよくありますよね!
わたし自身も、友人関係や恋愛に関して、親子間や家族間でそんな風に思う経験を何度もしてきました。
そして「これをいま自分の親子関係でもうまく使いたい!!」と子育ての中で、娘や息子と小さな秘密の共有をすることがしばしばあります。
2人でこっそり食べたアイス、ゲームセンターでやったドラゴンボールのカードゲーム、夜更かしして一緒にみたテレビの内容、いいことばかりではなく、時には姉弟には知られたくない先生に叱られたこと、嘘をついていたことを打ち明けたことなどもあり、内容は様々です。
どんな些細なものであっても『ママとわたし(俺)だけの秘密』は特別なもののようで、我が家の場合は2人の秘密があることで❛ママを独占している!❜と姉弟に優越感を感じて満たされることも多いようです。
一方で、秘密を共有していない人からすると、自分が知らないことがあると分かれば内容が気になるのは当然ですし、仲間外れにされているようで気分は良くありませんよね!
ですから子ども達と秘密を共有する時には、『秘密は約束と同じで一緒に守るものだからしっかり胸にしまい合おうね』と伝えています。
さてここで先日あったことを紹介しますね。
散歩先で座ったベンチのサビが娘の新しいズボンについてしまったことがありました。
その際娘は、おろして早々に汚したことを弟に突っ込まれることを予想し、汚したことをここだけの秘密にして!というので「OK秘密ね~」と何気なーくわたしも返答しました。(正直、そんなこと隠すんかーいと思ったので)
でも彼女の中では「秘密」のフレーズで一気に特別感がわいたのか?!
帰宅後やたらと息子の前でわざわざ『ママ~秘密いわないでよ?』とか『秘密のあれは残念だったよね~』とアピール(ありませんか?こういう、意図的な内容気にしてねアピール!)が始まりました。
気になって仕方がない息子。そりゃそうだ。
もー、変にアピールするものだから、息子に寝るまでずっと内容を聞かれて聞かれて聞かれまくりました!笑
(息子よ、サビがついただけ!それはたまたまおろしたてのズボンだった、ただそれだけなんだ~ママにとってはどうでもいい秘密なのだよーー)
と心の中で叫び、何でもない内容の秘密だと言いたくてたまりませんでした。
でも言いませんでした!
その結果わたしが息子から得たものは・・「最後まで教えてくれない意地悪」の称号、と同時に「本当に口が固い」という信頼でした!
後からきくと息子は、内容は知りたかったけれど、ママがここまで秘密を守り通せる人なら今度自分との秘密でも同じように守り通してくれるんだろうな、と思ったそうです。
とはいえ自分の信頼が得られても、片方の子どもを悲しませてまでもう一人の子どもと秘密を共有することはあるべきではないので、秘密があること自体をしっかり秘密にして共有できなければならないですね。
みなさんも、一緒に最後まで隠すことを前提に、時には小さな秘密の共有をしてみてください。
何だか不思議と特別感がわきますし、うまく使えば親子関係がより密接になりますよ!
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