初めての子育てではぶつかる悩みや迷いが沢山あるけれど、大いに悩むものの一つが習い事ですよね!
今まで色々な観点から選択してきた友人を見てきましたが、今はこれに尽きるなと思えます。
「子ども自身がやりたいことで、親のキャパシティ内で出来ること」
少し検索するだけで幼少期の習い事人気ランキングや、それが子どもの成長にどんな効果をもたらすかなどの情報が山ほど出てくる時代~
たとえば英語教室一つとっても、わたしの近所でも10件近くあり、そのありすぎる選択肢を見てげんなりしていたこともありました。
ママ友とも、ずっと変わらずあがるのが習い事の話題だな~
選択する習い事に決まった正解や不正解はないですよね。
なぜなら子どもの性格も、もつ興味もそれぞれで、またその時におかれている親の生活環境(確保できる時間、経済的余裕、心の余裕など)もそれぞれだからです。
幼少期からの習い事って必要?
子どもを授かった時に、主人の母から「親が残せる財産で一番大きなものは教育よ」と言われたのが今でも頭に残っています。
「教育」と聞くと幅広く漠然としているものの、幼少期の教育とは、家庭教育を土台に習い事や自治体で催される体験学習で肉付けしていくべきものではないでしょうか。
それらは子どもの持つ沢山の引き出しとなり、この先様々な夢や目的・目標を達成するのに大いに役立つはずです。
調べていると「人生に大きくかかわる基礎能力を高めることが出来るから」などの理由で早期教育をすすめるものをよく見かけます。
もちろん結果としてそれがついてくればいいのでしょうが、それを親が第一の目的としてしまうと、子どもは苦しくなることがあるはずです。
そのため、土台である家庭教育で親が教えれられない分野、または我が子だとつい感情的になってしまい親もしくは子どもの気持ちのコントロールが難しい場合などに、幼少期からでも習い事や自治体など社会の力を借りて補う姿勢が良いのではないでしょうか。
習い事の始めどき~何を決め手に選ぶべき?
☆娘が年中の頃、こんなことがありました。
小学校では細かく泳法は教えてもらえないからと、まわりがこぞってスイミングに行っていました。
それも同じマンションの同級生15人中、うちを除いた14人!そこで我が家も体験に行くことに~
娘はやる気満々!長かった髪も「スイミングの準備で楽なように切る!」といって本当に切ったくらい張り切っていました。
ところが!
最初に浴びたシャワーが冷たすぎて気持ちが沈んだらしく、レッスンの間中 無表情!
わたしと目は合っているものの、手を振っても一切返事はなく、コーチにされるがままの60分(笑)
結局出てきて開口一番「やらない・・・」
でしょうね!(笑)
正直、ある程度泳げるようになることは必要で、やるならば時間のある幼稚園の時期にやってほしいと思ったものの、彼女のスイッチが入っていないことを毎週すすめてやらせるのは、お互いの大きなストレスになるだろうと思い断念したのでした。
時は過ぎて小学校1年生の春、娘の方から「小学校のプールが始まるから少し泳げるようにスイミング習おうかな」と再アタックが来ました!
するとスイッチが入っていた娘はぐんぐん上達~
結果論ではあるものの、あの時無理強いせずに待ってよかったなと、またあの時嫌々通っていたら、この1年で習得したものを同じように身につけるには倍の2年はかかっただろうなとも思ったものでした。
こんなこともあり、冒頭にも書いたように、幼少期の習い事の選び方は「子ども自身がやりたいことで、親のキャパシティ内で出来ること」これが一番子どもが楽しみながら学習できる選び方だと思うのです。
子どもが前向きに通える習い事では、習得するスピードが上がるのはもちろんのこと、友達と関わりながら譲り合いや他者を認めること、悔しい気持ちや再チャレンジする気持ちを持つことなど、様々な学びや精神的な成長が付加価値としてより得られるものですよね。
また、学校以外にもコミュニティを持っていると、一方で友達と喧嘩をしたなどうまくいかないことがあった時に、逃げ場になってくれるのも習い事のいいところだと感じています。
始める際に気をつけたいこと【子どもの体力とスタートするタイミング】
子どもがやりたいもの・親がやってほしいと思うもの・今の教育事情をみてやった方が良さそうなもの、習い事を始めようとする理由は様々だけれど、やはりどれも子どものスイッチが入っていないと、かかるストレスは親も子どもも大きいといえます。
また、子どもの体力についても忘れてはならないですね!
「体力があり余っている」と言われるくらい元気な子でも、慣れない場所で集中して学習することは、楽しくてもとても疲れることだということを忘れずにいたいものです。
特に幼稚園にあがりたての年少の春は新しく習い事を始める人が多い時期でしょうが、ただでさえ入園という大きな環境の変化に順応しようとする時期に新しい習い事が加わるのは、子どもにとってストレスになることがとても多いので十分な見極めが必要でしょう。
習い事選びには親のキャパシティの確認も大切
どれだけ本人のスイッチが入っているものや、親がひかれるものでも、習いに行くことが物理的に厳しいものもあると思います。
具体的には習い事の場所や時間帯、その時の他の兄弟の予定(上の子の他の習い事送り迎えと重なっている、下の子がまだ乳児でちょうどお昼寝と重なる時間、など)、教育にかけられる費用の限界などの理由です。
☆また我が家の話ですが、娘が年長の頃に、体験レッスンに行った結果、親子でとても惹かれた英語教室Aがありました。
- 場所は自転車で10分強
- 雨の日もしくはその頃2歳の息子が昼寝をしていて自転車が使えない状況であれば、車がないため徒歩20分の道を往復しなければならない
- レッスン中に待つ場所は近くにない
という条件!
「無理だな・・。いや、でもやっぱり素敵な学習環境だったから、週に一度だし頑張って通う?!」
こんな堂々巡りを頭の中でしばらくしていたことがありました。
結果!週に一度とはいえ、わたしが疲れてイライラしてしまいそうだと諦めました!
かわりに選んだのは娘が次に気に入っていた英語教室Bで、そこは徒歩5分にあることと、小さな息子が待てる場所(フードコートやキッズスペース)が近くにあったことが決め手でした。
そしてこちらも、子どもが成長したことによってあの頃ネックになっていたものが解消されたため、数年経った今では、改めて最初に惹かれていた英語教室Aに移り、通い始めました!
成長にともない環境は子どもも大人もかわるため、習い事は定期的に見直し、その時の親の出来る範囲、無理のない範囲にすることは、子どものやりたいことを大切にすることと同じくらい重要ですね。
<ちなみに娘は>
「もっと早くから教室Aに通いたかった~」と言っていましたが、前の教室Bでも沢山の学びがあったことと、またその頃Aに通うにはわたしが背伸びをしなければ無理だったし、無理をしていたらストレスのしわ寄せが子ども達にいっていたかもしれないこともあり、悪かったなとは思わず、その時に出来るベストな選択をしたはずだ!と思っています。
始めるより難しい習い事の辞めどき
習い事の選択は、体験して決定するまでにかかる時間や労力が大きく大変ですが、教室を決めて習い始めたらゴールではないものでしょう。
習い始めてからは、子どもが楽しんでいるか。楽しめていないのであればそれは壁にぶつかってもがいているなど一時的なものか、それとも毎週苦痛に感じているものなのか。それらを常に観察したり察知したりすることが大切になってくるからです。
もし想像と違っていたなどで長期で苦痛に思いながら通うのであれば、それは早々に対応してあげるべきだとも思います。(もちろんそれが一時的なもので、子どもにとって踏ん張り時ならば見守るべきですよね)
☆ちょうど昨日、息子が2年続けてきたスイミングに退会届けを出してきました。
きっかけは「公文が大嫌い!」と最近言い始めたことです。
学校の宿題も、どうにか寝る間際までやらないよう色々な遊びをし始める、なんてことも増えていて何を変えれば前向きな変化につながるかなと気になっていました。
一見スイミングを辞めることとは関係がないようにみえますよね!でも、こんなことだったのです。
<息子が葛藤していた点>
- 公文は毎日宿題があることと、学年を超えた学習をするため取り組む宿題は難しく時間がかかり大変だ
- 友達よりも先に進んでいることが嬉しいから辞めたくはない
<そこで出した親からの提案>
- 公文を退会ではなく休会してみる
- 学習で進むペースを落とす
- 宿題のない日を設ける
- 他の習い事を調整してリフレッシュ時間を増やす
考えた息子は『他の習い事を調整しつつ、宿題のない日をつくってもらいたい』とこたえを返してきてくれました!
それから息子に習い事の優先順位を聞き、退会する習い事をスイミングに決めたのです。
「自分で選択した」、このことも今後自立していくにあたり、とても大切な経験となった気がしています。
<ちびまとめ>
子どもは大人以上に、やりたい気持ちと、体力や集中できる時間が釣り合わないことが多々あるでしょう。
それを察知し、どこを変化させれば子どものキャパシティ内で楽しめるか、提案してあげられるといいですよね。
「ちょっと今しんどいよ」と言える関係作りも普段から必要だと思います。
親からすると、せっかく時間をかけて選んだ教室、それに長く続けている教室を辞める決断は避けたいものでしょうが(わかります!!また探さなきゃ・・という気持ちが先行するわたし・・)、子どもの意欲はもちろん、お金も時間ももっと有効に使えるところがあるかもしれないため、見極めた結果、えいや!と辞めることも時には大切です。
おすすめは子ども自身がする❛簡単な目標設定❜
会社や学校、各検定などでもそうであるように、子どもの習い事でも目的や目標が「子どもにとって」はっきりとしているといいでしょう。(まずは、先生からの『こんにちは』にこたえるなど、簡単なことからでいいんです!)
またそれを決める際には親がアイディアの提供をしつつ、最後には子ども自身が目標を決めることがおすすめです。
最終的にどうなりたいかという目的と、そのために必要な少し頑張って越えられるくらいの簡単な目標をいくつか設定すると、子どもは学習に取り組みやすいと思います。自分で設定したものならばなおさら!
上に書いた息子のスイミングでは、四泳法を身につけることを息子自身が最終目的にしていたので、そこまで学習出来たら、続けるか辞めるかを見直そうと言ってありました。
まさに先月級が上がり晴れて四泳法習得となっていたため、彼の中でもあの時整理がしやすかったのではないかとも思います。
とはいえ、どうしてもコーチと相性が悪いだとか収拾のつかないトラブルがあった時には辞める選択肢があるよと逃げ道を用意することも大切ですね。
さいごに
是非子ども達の取り組みを沢山ほめてあげてください!
幼少期の習い事は大人からみて出来ているか出来ていないかよりも、子どもが楽しんで取り組めているかどうかが大切なため、前向きに楽しむためには子どもの背中を後押しするだろうわたし達大人の褒め言葉が必須です!
されるがままに学習する「頭でっかちさん」を沢山見てきました。一方で逆の「こころでっかちさん」も沢山いました。
学習するスイッチが入っている子は学びのコップがちゃんと上を向いているのです。
さらにそれがこころでっかちさんの場合はそのコップが大きいため、注がれる学びの情報が沢山はいるし、足元はどっしりと安定しています。
そんな姿勢で学んでもらえたら素敵ですね!
「教育はわたし達親が子どもに残せる一番大きな財産」
情報が溢れる中で習い事の選択をするととは本当に大変!
けれど人気ランキングなどだけに惑わされず、子どもがやりたいことを、そしてわたし達のキャパ内で出来ることを常に見極めていけたら、こころでっかちさんは増えるのではないでしょうか。
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