先日、”読み聞かせからはじめる性教育”と題した乳幼児さんの親子向けの講習会をしました。
ご夫婦で参加してくださった方もいらして、夫婦で同じものを共有して子育てをするって素敵だな~と感じながらのひと時でした。
思春期や第二次性徴をむかえる時期が早くなっていること、第二次性徴が見られる頃からは耳を活躍させてほしいこと、イヤイヤ期(過去の記事はこちらから)の関わり方は子どものNO!をうまく掘り下げてみてほしいことなど、いろいろとお話できました。
「第二次性徴が見られる頃からは耳を活躍させてほしい」と書きましたが、タイトルにもある通り幼少期はタッチング、そして思春期からはリスニングがとても大切になります。
心の触れ合いともいえるタッチングは、看護や介護の世界でも背中をさすったり手をもんだりして痛みの解消や緊張・不安の緩和、そして患者さんや利用者さんとの信頼関係構築のためにもとても効果的だそうです。
それは育児でも同じことがいえますよね。
小さい頃は家族や親に対して安心・安全を求めるため、触れ合うスキンシップであるタッチングと言葉で沢山の安心をあげてほしいと思います。
ただ子どもの成長は早いものです。
友達と過ごす時間が増え、関係が濃くなっていくまでは本当にあっという間。
そんな時期からは親子関係も次のステップに進むべく、子どもの成長に合わせて今度は沢山話に耳をかたむけてあげてほしいなと思います。
特に小学校に入学してからは学校に行く機会も少ないですし、日々の連絡も親を介することが減り、子どもの様子は本人から聞ける話だけになり「一気に見えなくなったな・・」と感じたことを覚えています。
そして、それまでに築く信頼関係の重要性を身をもって感じているところです。(わたしの場合沢山ハグなどをして信頼関係を築けてきたように思えていたものの、過干渉で嫌なこともあったといわれ失敗の面も結構感じています😅むずかしいー!)
思春期に入ると自分でも感情のコントロールがうまくいかず、沢山話す日もあればそうでない日もあるでしょう。
でもそこはこちら側はなるべく一喜一憂せず、子どもが歩み寄ってきてくれた時には作業を止めて、ついついしたくなるお説教も控えて、聞いてあげてくださいね☺️
【今回読み聞かせで用意した本を一部紹介しますね✨】
”読み聞かせからはじめる性教育”という題から、生殖にまつわる本を想像していた保護者の方が多かったのですが、実際今回わたしが選んだ本はこんなものでした。
①こちょばここちょばこ・・楽しそうなこちょこちょ遊び
②はじめにきいてね、こちょこちょモンキー!・・(①とセットで読んで)でもみんながこちょこちょが楽しいわけではないんだね
③あっぷっぷ・・どんな顔?こんな時はどんな気持ち?
④もりいちばんのおともだち・・性格もからだの大きさも違う二人、でもとっても仲良し。色んな人がいて当たり前だし、色んな人と仲良しになりたいのは素敵だね
①おんなじおんなじおんなじね・・大好きな人とおんなじが沢山、嬉しいね!
②とりかえっこ・・(①とセットで読んで)みんなも声が違うね、顔も違うね、違うのもいいね、 みんないいね !
③ポケットのないカンガルー・・人も同じなんだよ。手がない人、話せない人、目には見えないけど内臓がそろってない人、肌の色もおちんちんやおっぱいの形もみーんな違うよ
④ねえ、どれがいい?・・聞いてくれるのって嬉しいね(人生は自己決定の連続!小さい頃から沢山選択を投げかけてあげてください)
こんなふうに性教育は、同意からはじまり人間関係・家族のあり方・将来設計・ワクチン・・様々なことを含みます。
参加してくださった保護者の方も、これならスタートできると言ってくれていました。(もちろん性交について載っている絵本や赤ちゃんが生まれるまでのお話・月経のお話などの本も小さい頃からどんどん読んであげてほしいです。)
どの年齢の子にもいい本が沢山あります。
それらを是非活用して、性教育を「らせん状に」小さいうちから伝えていってはどうでしょうか。
さいごに。
思春期を迎えてもタッチングが必ずしもNGというわけではありません。
その子の性格や親子の関係にもよりますし、思春期以降でもスキンシップにより安心する子は多いものです。
わたしも何気なく背中をさすったり頭に手を置いたりと必要な場面ではタッチングのコミュニケーションを今でもとっています。
タッチングとリスニング、うまく時期に合わせて、親子でコミュニケーションを取り続けたいものですね!
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